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水民マガジン 夜郎自大サップ サップのルーティン

映画『アラビアのロレンス』のファーストシーン というか タイトルのシーンが好きだ

タイトルと共に モーリス・ジャールの音楽が流れる
逆か
モーリス・ジャールの音楽と共に タイトルが始まる
『パリは燃えているか』にしても『ドクトル・ジバゴ』にしても『ロイ・ビーン』にしても モーリス・ジャールの曲は独特だ
メロディーが とりとめもなく続くのである
男の動きを 上から俯瞰している
男は ウロチョロと歩き回っている
手袋を取る
ゴーグルを用意する 
オートバイに乗ろうとしている事がわかる
仕草が ルーティン化しているように見える
習慣なのだろう
オートバイにまたがる

記憶だと エンジンをかける前に 曲が止まったような気がする
オートバイは 田舎道を走りはじめる
前にいきなり 人が飛び出す
急ブレーキ
オートバイから投げ出される男(ロレンス)
映画は ロレンスの葬儀から始まる

年末から 珍しく6連休
毎日サップである
川(カヌー・クラブ)に来て ポットの湯を沸かし マグカップにコーヒーの粉を入れ 川を眺めながら コーヒーをすすり サップの空気を 手動ポンプで入れ(これ大事)ウエットに着替え ウエット・シューズを履き ペットボトルのドリンクを用意し ヘルメットをかぶり 手袋をつけ サップのフィンを取り付け パドルとサップ・ボードを持って川に降りる
こんなルーティンをやっている最中に モーリス・ジャールの曲を流すのも良いなあ
とりとめがなくって

しかし わたしも いい加減 年寄りなので このルーティンをこなしたら もう帰ろうか と寒い日なんかは思ってしまう

サップに乗る頃 防災青梅の 4時の放送が聞こえる
小学生のお友達は うちに帰らなくてはならない時間なのだ
わたしは 神戸の小学生だったのだが そう言えば 学校で遊んでいると 流れたなあ
『遠き山に日は落ちて』の 割れた音と共に たぶん放送クラブの子が 
「4時になりました 校庭で遊んでいる子どもは うちに帰りましょう」と放送する
昔は うちに帰ったら カバンを置いて まず行くところは 小学校か公園だった

そんなわけで 帰りたくもなるのだが 30分 ほど漕ぐ
暗くなるからね
去年からの課題(二日前やん)を意識して 練習
ノーズを上げる直前は 軸足に体重をかけない
やってみると 安定するようにも思えるが 何とも言えない
動作が自動化するまでは 正解かどうかはわからないのである


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