【九龍妖魔學園紀ストーリー語り】「『昼と夜で世界が変わる話』が好き・女性キャラの好みについて・黒塚至人が好きすぎて石になりたい」など
少し前から「九龍妖魔學園紀」をプレイしているのだが、クエストばかりやっているので話が一向に進まない。ようやく九話(トトの話)に入ったところだ。
元々昼間は日常を過ごして、夜は非日常的な探索に行くという話が好きだった。「昼と夜で世界が変わる」という感覚がたまらない。
古くはゲームブックの「ティーンズ・パンタクル」がそういう造りだった。
昼間の日常がそのままなのに夜だけ世界が変わる、そして夜が終わったあとに、また普段通りの昼間がやってくるという構造に説得力を持たせるのはかなり難しいと思う。
アトラスは元々、ペルソナ1や女神転生ifで學園ジュヴナイルの系譜の作品を作っているだけあって、「九龍妖魔學園紀」も日常(青春)と非日常(探索)のバランスが絶妙だ。
現実の存亡が関わるような大事と青春が等価で語られる、その大事が青春の一ページとして消化されている話は、いつ見てもいい。
横だけど自分は「世界系」と呼ばれる話の作りが余り好きではないのは「君の悩みのために世界があるのではなく、君のためだけの世界ではないから悩みが生じるのでは」と言いたくなるからだ。
「主人公とは関係なく機能している世界(社会)と対峙する話」が好きなのだ。この辺りは完全に好みの問題だけれど。
「九龍妖魔學園紀」は日本神話の要素で探索すべき謎を作りつつ、学園パートではキャラを通して誰もが感じそうな悩みや葛藤を描いている。
若干悩みがテンプレ的でストーリーの流れが単調なところは気になるが、キャラが個性的なのでプレイしていて飽きない。
攻略本で「親密度によって呼び方が変わる」というのを見た時は「はあ、そうですか」程度にしか思わなかったけれど、いざ「苗字→名前」に呼び方が変わると滅茶苦茶ドキッとする(単純)
呼び方はやはりデカいな。
女性ではやっちーと奈々子とヒナ先生が好きだ。
特にやっちーと奈々子が凄く好き。
自分の女性キャラの好みは一貫していて「一見何も考えていないように見えるほど明るく元気だが、いざと言う時は人を心配したり思いやったり、人のために戦えるキャラ」をだいたい好きになる。(「鬼滅の刃」の甘露寺さんとか)
逆に物静かだったり陰キャ要素のあるキャラは余り惹かれない。いや、好きなキャラもいるけれど(どっちだよ)
一番好きなのは黒塚だ。
元々好きだったけれど、九話の「好きなものを極めたいと思うのは当たり前だし幸せなこと」と皆守に語る姿が良かった。
あと何と言っても、トトにナイフを投げられた時に助けに来てくれたシーンだ。あれで胸を打ち抜かれた。
ビビりながら「怖くて嫌だけど、君は忙しそうだし、仕方ないから代わりに様子を見に行くよ」というところがいい。
強い人間がノブレス・オブ・リージュを発揮して戦う姿も立派だが、弱くて何の力もない人がビビりながら(←重要)自分が正しいと思うことをしようとする姿が凄く好きなのだ。
「サイレン」の牧野も、めっちゃビビりながら「ポポ子ちゃん」を守ろうとしているところが好きだった。守れなかったけど。
探索について来るくらいだから弱くはない……とは思うが、スキルを見ると主人公が戦っている横で石をすりすりしているだけなのかもしれない。(いい)
普通にしていると意外と美形だ。
「授業中はポニテしている説」を見かけたが、素晴らしい説だなと思った。
やっちーが「この学校は自分の居場所で家みたいなものだから、四月になったら皆がバラバラになってしまうのが信じられない」と言っているのを聞いて、いいゲームだなと思った。
黒塚は大学の地学科に行くのだろうか。
続く。(かも)
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