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小説感想

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#読書

物語類型「幸福な王子」が苦手である。

物語類型「幸福な王子」が苦手である。

*この記事には「俺の家の話」「ダークソウルⅢ」「鎌倉殿の13人」のネタバレが含まれています。

「俺の家の話」を最後まで見て、「『幸福な王子』だ」と気付いた。

 好きだったり、苦手だったり、異様に感情移入してしまったり、何度見てもパブロフの犬のように泣いてしまう。
 そんな特別な物語の型を持つ人も多いと思うが、自分にとって冷静に見ていられない、ゆえに鬼門である物語類型が「幸福な王子」だ。
 どう

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主観型読書VS俯瞰型読書。どっちのほうがいいのか?

主観型読書VS俯瞰型読書。どっちのほうがいいのか?

◆「主観型読書」と「俯瞰型読書」はどちらがいいのか。

「主観型読書」……自分が好きな人物、共感できる登場人物に感情移入してその視点で読む、もしくは物語の内部に自分の立ち位置を確保してそこから物語世界を見る。感想は「その話が好きか嫌いか」が主軸になる。別名「感想脳」。
「俯瞰型読書」……メタ視点(物語外部の視点)で、その物語の構造がどうなっているか、作内の事象の意味は何かなどを考えながら読む。感想

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