季節外れの来客
11月下旬になり、気温もようやく低くなり寒さを感じるようになりました。室内を暖かくするために、旧式の石油ストーブに火を点けようとすると、思わずビックリ。この季節では見かけたことのなかった緑色のバッタが石油ストーブにしがみついていました。5センチ位のショウリョウバッタです。室内が寒いのか、まったく動く様子がありません。これは、わたしにとって、ちょっとした珍事でした。
冬に入る直前、この季節、山には茶色や暗い赤色、くすんだ黄色、濃く沈んだ緑に彩られています。人間の生活圏でも、暖かさを連想させる暖色系の色が多くなってきている印象が強いと思います。
そんなわたしの日常意識の中に、不意に鮮やかな緑色の生きものが目の前に現れると、ドキッとするものですね。
ショウリョウバッタは11月ごろまで生息しているので、目の前に現れてもとくに不思議なことではありません。
ただ、わたし自身、最近、気持ちが沈みがちだったので、「ドキッ」と心が動くような出会いというのは新鮮です。
「緑色のバッタの縁起」というものを調べたくなり探してみると
~予期せぬ幸運な知らせが訪れることを意味する~
だそうです。ちょっと期待してみたいですね。
ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)はバッタ目バッタ科に分類される昆虫で、日本に分布するバッタの中では最大種。
体色は周囲の環境に擬態した緑色が多いが、茶褐色の個体もみられる。
頭部が円錐形で斜めにとがっていて、先端に触覚が2本つく。
食性は植物食で、とくにイネ科の植物を好んで食べる。
オスの成虫はチキチキチキという鳴き声をだしながら飛ぶが、これは前後の羽を打ち合わせていることによって発せられている。
参考サイト 自然のチカラ~昆虫や野生動物、植物の不思議