トキト。



現在東京へ向かう飛行機のなか。
乗ってすぐ寝てしまい
気がつくと空の上

目が覚めたのでせっかくなら
ブログを書こうかなと。

何書こうか考える。
デザインの仕事してるから
デザインについて書きたい。
思いを書きたい。
けどお酒で頭がふわふわと回らないので
今回はトキトについて。


トキト。



トキトは中学時代の友人で
同じバドミントン部。
彼は超真面目な性格でドの付く天然。
顔はアラブ系の女性のような感じ。
アッサラーム・トキトって呼んでたな。笑



トキトとは同じクラスに
結局ならなかった(確か)が
部活がいっしょのバドミントン部で
仲良かったと思う。


部活がおわったあとも
一緒に夜間解放が行われてる
バドミントンのクラブに
お邪魔して練習した。
他の人は最初は来るが
キツくて途中から来なくなった。
だけどトキトだけは
最初から最後まで
ずっと来てた。


繰り返しになるが
トキトは真面目でど天然。
バドミントンは中学から初めて
先輩から素振りを教わった。
先輩は一つ一つの仕草を
丁寧に教えてくれた。気がする
そして各々素振りをし、
練習をし、試合をして繰り返し
各々のフォームが成っていく。
だけどトキトだけは
教わった通りの形だった。
最初から最後まで。
カッチカチのフォーム。

「よくそれでシャトル打てるな〜」
て思ってた。


ある日の試合帰り。
その日はたしか玉名か大津かで
バドミントンの大会があった。
試合結果は覚えていないが
帰り道。
うちの母の運転で
僕とトキトは帰ってた。
途中コンビニに寄ってアイスを買った。
僕がなにを買ったか覚えていないが
トキトはソフトクリームのアイスを買った。

それは覚えている。


帰りの車の中。
トキトはおもむろに車の窓を開け
ソフトクリームを外に出した。

ソフトクリームはみるみる溶けていき
風に乗って飛んでいく…

「!?!?!?」
焦る僕と母。
焦るトキト。
飛んでいくアイスは
車の側面に白いラインを
いくつも引く。


手を窓の外にのばし
溶けゆくアイスがなるべく
車に付かないように
頑張るトキトの姿に笑った。

トキト曰く、
車の中だとアイスが溶けると思い
外に出したそうだ。
いやいやいや
外の方が…




そしてまた別の日のこと。

たしか中3の部活を
引退する前か後か、
だいたいそれくらいの時期だった。

その日は同じ部活の友人ら数名で
焼肉を食べにでかけた。
そのときもうちの母の運転ででかけた。


「みんな親御さんなにも言ってなかった?」
中学生にしては
まぁ遅い時間からの集合で
それぞれ親に何か言われてないか
心配した母の発言だった。

べつにー。大丈夫です!
皆、問題なしと確認が取れていく。


「言われました…」
と、トキト。

えっ
ドキッとする母
「親御さんなんて??」


トキト
「あ、えっと。
いってらっしゃい。と。」






トキトは高校卒業後、
美容専門学校に行き、
みかん農家に就職したと聞く。

毎年元旦に
アケオメのLINEだけは送ってくれる。





シートベルトのサインが付き
東京の夜景が見えてきた。

ちょうど良い時間潰しになった。


ありがとうトキト。

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