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浩庵キャンプ場の「テント村」が好きだ

関東圏在住のキャンプ好きな人、もしくは「ゆるいストーリーのアニメが好き」という人であれば、山梨県・本栖湖畔にある「浩庵こうあんキャンプ場」を知らない人はいないのではないでしょうか。

ここは、アニメ『ゆるキャン△』の第一話に登場したキャンプ場。さらにキャンプサイトは本栖湖の湖畔、湖越しの富士山を眺められるという抜群のロケーションということもあって、キャンプ好き界隈における知名度は全国区と言っても過言ではないでしょう。

こういった有名なキャンプ場は、毎週末すさまじい予約合戦となっているのが定番ですが、もちろんここも同様です。土日にキャンプをしようと思ったら、激しい予約合戦に勝ち抜かなければなりません。


…しかし!!

この浩庵キャンプ場には、人気の湖畔沿いサイトの他に、第二キャンプ場「テント村」というのもありまして。

こちらであれば予約合戦とはほど遠く、非常に気軽に利用できるのです。

少なくとも僕は今まで、泊まろうと思って泊まれなかったことは一度もありません。

金曜日あたり、いや何なら土曜日の朝に「キャンプでも行くか」と思い立って、webサイトを見ても普通に予約できる状態。すかさず申し込んで出かける…という感じで、これまでに何度も利用しています。

そこで今日は、この浩庵キャンプ場の「テント村」の方の魅力を語ろうかと思います。


まず知っておいた方がいいこと

まず先にネガティブな情報から知っておいた方がいいと思うので、そこからご説明します。

テント村からは、本栖湖は見えません。湖畔をぐるりと取り囲む道路を挟んだ、山側に広がっている林間サイトです。

フリーサイトなのでテントを張る場所は自由ですが、どこに張ったところで湖は見えませんし、「湖越しの富士山」なんて絶景もありません。文字通り、完全なる林間サイトです。

また第一キャンプ場からはけっこう離れています。チェックインの受付は第一キャンプ場で行い、受付を済ませたら移動するのですが…。

「えっ、こんなに離れたところまで行く?」と少し不安になった頃に到着するといったイメージです。

上に貼ったマップで、ピンの立っているところがテント村(有名じゃない方)。受付をするのは湖の左上あたりに「浩庵キャンプ場」と表示されているところです。

いわゆる「浩庵キャンプ場」として有名なのはこちらのセントラルロッヂ。お土産や『ゆるキャン△』グッズなどを販売しており、以前はキャンプの受付もココだったのですが…
最近利用したら、キャンプの受付はロッヂの前にある建物に変わっていました。ここで料金を支払い、テント村まで移動します


テント村入口


入口にはこんなチェーンがあるので、利用者はこれを外して入り、またひっかけておく…という感じ


じゃあ魅力って何なのだろう?

湖も富士山も見えない、第一サイトから離れている。

そんな理由からかテント村の方は予約合戦とは無縁なのですが、僕としては「たったそれだけ」の理由で穴場となっているとしか思えません。むしろ穴場になっていて、ありがたいかぎりです。


テント村は全域が林間サイトなので、これからの時期は涼しく過ごせます。真夏には、むしろこういった林間サイトの方を選びたいくらいです。

そして全域フリーサイトなので、空いているところならどこでもテント設営が可能。

水場に近いところはさすがに人気ですぐに埋まりますが、ちょっと林の奥の方へ入っていけば、土日でもプライベート感満点のキャンプ空間を構築できます。

ちょっと林の奥へ入れば、ソロ向き空間が広がっています


この林の中というのが、まさしく子供の頃に遊んだ「秘密基地づくり」のようで、僕は大好きです。

そして、地面にはそこかしこに枯れ枝が落ちているので、薪には困りません。ソロ用の小さな焚き火台なら、サイト内に落ちている枝だけで一晩過ごせます。

まぁ、自然に落ちている枝なので煙がもうもうと出たりすることもあるのですが、それもまたワイルドなキャンプ的雰囲気で良いのです。

決して燃えやすいとは言えない枝を使ってどうにか焚き火を維持しようとしていると、いつの間にか時間が経っています。「これぞソロキャンプ」という過ごし方を満喫することができます。

実はテント村には「携帯の電波がギリギリ入るかどうか」という弱点もあるのですが(ちなみに楽天モバイル使用)、ギリギリ圏外ではないので、スマホを見ることもどうにか可能。もし圏外になったとしても、昨今流行りのデジタルデトックスだと思って、焚き火をいじればいいのです。



…というわけで、浩庵キャンプ場の第二サイト「テント村」のご紹介でした。キャンプサイトの予約合戦に疲れている人や、ソロキャンパーにおすすめです。

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