コンパッションの方向を外から内へ
ここ最近、もっぱらの関心事は『セルフ・コンパッション』だ。
セルフ・コンパッションとは日本語でいうところの自分自身への思いやりのこと。
マインドフルネスの延長でわりとよく聞くようになった言葉な気もするが、僕にとって実践はとても困難を極めている。
というのも、ホテルで10年間接客をやっていたこともあり、自分は黒子で何よりもゲストのためにサービスをするというのが当たり前だったからだ。
サービスマンとしての技術を磨き、ソムリエとして知識を蓄え、管理職として店の経営を任され、ゲストのおもてなしを最重要課題とする。
ストイックになればなるほど、僕の場合は自分をないがしろにする癖が出る。
勝手に目標を高い位置に据え、できない自分自身を追い詰めて悲嘆に暮れる。
すでに周りの友人たちはみんな知っているが、20歳くらいから16年あまり、彼女がいなかった。
なんとなく欲しいとは思いつつも、それはあくまで世間的な当たり前に流されて思い込んでいただけで、むしろ恋愛してる暇があったらサービスマンとしての力量をあげろと勝手に思っていたのかもしれない。
単純に優先順位が圧倒的に下だったのだ。
そんな僕がストイックさにある程度の終止符を打てたのは2018年の後半に資金が底をついて個人事業を畳んでバイトか就職でもしようと履歴書を書いていた時だ。
「あ、俺って全然完璧じゃないんだ。」
そんな当たり前のことに気づいて0か100かみたいな考え方をやめることにした。
そうすると不思議と周りの助けもあって仕事が安定し始めて、ふと気づくと彼女ができていた。
そして2021年2月、そんな彼女と入籍するまでに至っている。
さまざまな要因があるにせよ、自分自身を苦しめるという状況に終止符を打ち、無条件に愛されること、無償の愛をしっかりと感じるようになってからはあまり精神的に追い詰められることも少なくなった。
それに仕事のやり方も主体的というよりはどこか受け身なところがあって、意思の強い他人に流されることが多かった。(もちろん時には流されることも大事だけれど)
自分自身で「これがやりたい!」ということをいかに考えてこなかったか。
うーん、なんて自分を大事にしてないんだ(笑)
あれだけホテル時代はゲストをおもてなししていたのに、自分へのおもてなしは全然できてない!!笑
というわけで、そのホスピタリティマインドを自分に向けてはどうか?と思い立ってセルフコンパッションについて勉強中だ。
今後はこの関係性について理解を深め、自分の強みであるおもてなし精神をどう落とし込んでいくか、この場で発信していこうと思う。
同じように苦しむ人の助け・癒しになることを祈って。
まず今は「慈悲の瞑想」をすることから始めつつ、関連書を読み進めてみる。
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