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「 episode」 第3詩 詩・益山弘太郎 / 写真・齋藤陽道 漆黒の黒曜石が沈む夜の海 星の光と混じり合い 水面は揺れる いつしか人の心に獣が棲み 善と悪の動機を湛える 季節は冬最中 人の世には枯葉が舞い 海は沈黙を続ける その時 私には見えた 漆黒の海に無数の眼が 彼等が呟く 我々に時間は無い 時間の次元を超越している これまでに生じた事も これから起き