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【インボイス制度】を理解する前に知っておくべきこと

インボイスの制度を理解するためには、まず消費税の基本的な仕組みを知る必要があります。
 
【消費税の仕組み】
 
●課税事業者・免税事業者
 基準期間である2期前(法人は2期前、個人事業は2年前と呼びます。)
の課税売上高(年商)が1,000万円を超えると現在の期(年)で課税事業者となります。
 つまり基準期間の課税売上高が1,000万円以下の場合は免税事業者です。
※特定期間という例外もありますが今回は省略します。
 
●納める消費税の計算
①原則課税
 商品やサービスを売り上げた際に消費者から消費税を預り、仕入れに係る消費税を控除した(引いた)残りを納めます。
 
例(全て消費税率10%であった場合)
 今期の成績が「売上1,100万円(税込)、仕入れ550万円(税込)」だった場合の内訳は
「預り消費税100万円」、
「仕入れに係る消費税50万円」となり、
「100万円 - 50万円 = 【50万円】」の納税となります。
 
②簡易課税
 基準期間の課税売上高が5,000万円以下の場合、事前に届出を提出することで選択ができます。
計算方法は業種によってみなし仕入れ率が決まっており、
例えば卸売業は90%です。
課税売上高が1,100円万円の場合は預かり消費税100万円に90%をかけた
90万円を控除し、納税額は10万円となります。
課税売上高とみなし仕入れ率から計算するので仕入れがいくらあるかは関係なく、計算が簡易的です。
 
※実際は消費税の含まれない取引があり、もっと複雑な計算になりますが、わかりやすくするためにざっくりとした説明にしております。
 
以上を踏まえてインボイス制度の内容を理解しましょう。

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