正司昌子先生からの手紙その2

皆さまにお願い
子どもたちにスキンシップを!

「はじめてのプレゼント」

赤ちゃんがお母さんのお腹の中で10カ月を過ごし生まれたところが「この世」です。
赤ちゃんはこれからこの世で生きてゆかねばならないのです。
でもまだ赤ちゃんはこの世の事を何も知りません。
赤ちゃんに、この世の全ての事を教え、生きて行くために必要な能力を、できるかぎりつけてあげるのは、お母さん、お父さんの一番大切な役目です。

そんな赤ちゃんへの取り組みの一つとして、レクタスでは、生まれてから3カ月間、赤ちゃんの身体をやさしくなぜて上げましょうと言っています。お母さんに、いっぱいなでてもらったあかちゃんは、うっとりとし、ストレスがとれ、体や脳の発達が促され、親とのコミュニケーション・人間関係が深まります。
このように、小さい時に幸福感を味わった子どもは心が満たされているので、何事も肯定的に受け取れる、優しい子どもになるのです。

私の体験で恐縮ですが、数年前、知人がベビーマッサージのコースを開設し、その中で幼児教育について一コマ講義を受け持つことになりました。ベビーマッサージについての講義をうけて、人形を使っての実習もしましたが、自分の幼少期にそのような体験をした記憶がないので、私は、ベビーマッサージの核心を掴みきれていないのではないかと気にかかったまま前日を迎えてしまいました。

その夜不思議なことが起こりました。
ソファーにもたれて翌日の原稿を見ているといつの間にかウトウトしてしまったようです。
夢の中で、私は赤ちゃんになっていました。背中を丸めて眠っているとだれかが優しく優しく背中をなでてくれました。「お母さんかなぁ」体がとろけそうに気持ちよくうっとりとします。しばらくすると、胸の下あたりから、何とも言えない幸福感がじわじわと湧いてきて体中に広がり、やがて全身が金の光に包まれました。これまでに味わったことのない、至福の時でした。

どの位時間がたったのかわかりませんが、ボンヤリと目が覚めました。夢を見ていたんだとわかりましたが、優しく優しくなでてもらった感覚は消えず残っていました。
翌日の講義中も、何ともいえない、とろけそうな心地よさが残っていたので、ベビーマッサージが赤ちゃんにどんなに大切か、お母さんの優しいスキンシップが、幸福感、肯定感、生きることへの意欲、健康など、全ての事の元になる、すばらしいものだと、心からお話しすることができました。
私の心地よさは、数日間残っていました。生まれて何年もたってから夢の中で夢のような体験ができました。ベビーマッサージの大切さ、お母さんの優しいスキンシップの大切さを伝えるための天からのプレゼントだったに違いないと思っています

このすばらしいスキンシップをあなたの赤ちゃんにたっぷりして上げてくださいね。そんな赤ちゃんは身に付けた能力を活かし、幸福な人生をおくるでしょう。そして、成長した後も、この経験は消えることなく、生き続けるでしょう。

教室にきてくださったお母さま方には、この話をし、スキンシップのすばらしさをお伝えしています。
少なすぎることはありません。いっぱいなでて上げてください。お母さんの心も、優しさで満たされることでしょう。

レクタス教育研究所
理事長 正司昌子
 

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