詩 ・ 闇闇


街灯のおおぶりな電球のなかに
立っているあのひとは誰だ

フィラメント?

わずかに照らす
ほこりといのり 手さぐりで
とおのいていく影は

闇闇
おいしいか?

りくつの先に
有終の美があって
食べることは切断なのか
それともまた
つなぐことか
くらいところにふれながら
したつづみをうつことは
わたしの急所
溺れる恍惚
息のできないのどを
食道にかえて
闇闇

ひどいときほど進化は
雪に似ている


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