個人系Vtuberの戦略論⑦~収入ポイント~
前回の記事では、まずは知名度を高めなければならないという話をした。
次は、Vtuberとしての活動のどこで収益を得るか?という目標を定める必要がある。
基本的に、Vtuberが収益を手に入れるポイントは大雑把に分けると次の4つに分類される。
①グッズ販売
②収益化
③企業案件
④自分独自のサービス
である。
この、Vtuberとしてのゴールが見えているかどうか?で将来の活動の動きが変わってきてしまうことがある。
この辺りは、企業系は一番最初に考えている部分である(企業は収益を得るために予算をつけ、投資するため)
個人系Vtuberも、Vtuberの活動で生活するお金を稼ぎたい!と思ったら、この部分をしっかりと考慮する必要がある。
各論点を個別に解説していこうと思う。
1、グッズ販売
グッズ販売は、文字通り、公式のアイテムを作って販売する行為である。
創作の経験がないとこのグッズ制作は敷居が高いものだと思ってしまいがちだが、意外と簡単に作成することが出来る。
イラストで活動しているVtuberなら、イラスト集を作ったり、素材集を作ってDL販売サイトに登録してみたりLINEスタンプを販売するのも良いだろう。
ゲーム系ならその普段実況しているゲームに使うアイテムや、雑貨などのアイテムを販売すると購入したファンのモチベーションが高まるかもしれない。
販売する相手はファンであり、新商品の販売などには適切なタイミングと金額の設定が要求される。
2、広告収益化
これは、Youtubeの収益化であったり、アフィリエイトなどの販売手数料といった広告関連を収益ポイントとして選択する方法である。
ゲーム系であれば、よいキーボードやマウス。コントローラーなどと言ったハードウェアをアマゾンのアフィリエイトで販売するだけでも収益に効果がある。
販売する相手は、Youtubeやamazonと言った企業であり、ファンが直接その金額を支払っているわけではない。しかし、アフィリエイトなどの場合は、ファンが購入するという行為が必要になるため、ファンの財布にダメージを与える可能性がある。
小さい収益であるが、ファンが増えれば増えるほど馬鹿にならない料の収益にすることが出来る。
3、企業案件
企業案件は、広告収入に近い。しかし、ある程度のチャンネル登録数があれば、自分から企画を作成し、企業側にアプローチすることが出来る点では受け身の広告収入と大きな違いがある。
販売する相手は企業や地方自治体となるため、大きな収益が期待できる反面、敷居がとても高くなる場合がある。
また、企業とタイアップすることで、その企業が持っている顧客を自身のファンに取り込むことが出来る可能性があるため、自分の知名度アップにもつながるおいしい仕事である。
その分責任も重大になるので、一筋縄ではいかない。
契約関連や支払い契約などはしっかりと考えておかなければならない。
出来るのであれば、一度、契約書などを弁護士といった専門家と相談して基礎の物を作成しておくと良いかもしれない。
デリケートな部分である。
4、自己サービス
自己サービスは自分の持っている特技や経験などをそのまま販売するというものである。
絵描き系Vtuberであれば、イラストを描いて販売したり、漫画などの形にして販売してみたり、DLサイトなどで販売したりする。
勉強を教えるVtuberなら、家庭教師をやってみたり、勉強関連の書籍を出版してみたり
カウンセリング、占い、動画制作、声優など、個人個人が持っている努力や才能をサービスとして提供して代金をもらう形である。
これは、顧客が企業になる場合や個人になる場合がある。
自分が何を出来るのか? どうやってそれを実行するのか?などをしっかり考えないと、難しい収益ポイントである。そして、さらに、何か問題が起きたとき自分の責任になってしまうので、細心の注意を払うべき場所である。
また、これらに該当しない想像上の収益ポイントも存在するかもしれない。
私に想像できていないというだけで、様々な収益を得るポイントがある。
■収益ポイントの例
私が直近で考えたものは、田舎の地方公共団体や自治会などに問い合わせて、オリジナルスタンプラリーなどを開催してみるという観光企画だ。
Vtuberのパネルなどを作成し、一緒に出掛けよ?とか各場所ごとにオリジナルの何かを付け加えることで全国に展開することが出来る。
また、Vtuberという特性を生かして、各地に直接配信して対話するイベントなども開催することが出来るだろう。
過去には、VRアイドルの「あんたま」の二人が全国を行脚していたのは記憶に残っている。
会いに行けるVRアイドルを銘打ってコミケに出店したが、しっかりとした宣伝を行わなかったせいで企画が崩壊。
その後、全国を行脚してVRで会話したり会うことが出来ることを売りにして活動をしていた時期があった。
これは、ファンを集める手法だったが、応用することで、全国各地のPRを行うことが出来る。
ご当地キャラクターやご当地萌えキャラのように、ご当地Vtuberや観光Vtuberなども収益的な活動になると私は考えた。(私は今のところVtuberで活動を出来る時期でないため、このアイデアを使って活動をするVtuberが出てきても特に何も言うことは無い。ぜひ各地を盛り上げて、その活動を楽しんでほしい)
■自分の収益ポイントを考えてみる
Vtuberとして活動を始めたばかりの頃は、きっと収益化を目指して活動をしていると思う。
多くの人に見て貰って、Youtuberとして収益化したい!
確かに目標ではあるが、そこまでたどり着くまでには沢山の時間がかかる。
さらに言うと、広告収入だけではアカウントを削除されてしまった時に大変な影響が出てしまう。
そういったことにならないように、他のポイントでも収益を得ることが出来るように考えておく必要があるのだ。
自分なりの収益ポイントをしっかりと考えてみる時間を、ぜひ個人の人もとってほしいと思う。
もちろん、自分が収益化なんて目標にしていない。楽しめればOKという人はあまり考える必要はない。
何度も言うが、Vtuberの活動を楽しんだものが勝ちなのだ。
Vtuberの活動にお金は全く関係がない。ぜひ楽しんで活動をしてほしい。
■最後に
この記事を読んで、参考になった。お金のことを考えるようになった。頑張りたいと思った。など新しい知識を提供できていたら私は嬉しい。
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私の知っている知識を最大限伝えられるようにしたいと思っている。
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スキボタンの数は意外とモチベーションになっているし、まだコメントが付いたことは無いが、DMなどが来ると一生懸命答えようという気持ちになる。
シェアされたら全部にリプライを送るくらい嬉しいし、
記事にお金のサポートが入った日にはもっと頑張ろうと心から思う。
私は現在、様々な場所に寄付をしている。
・新人アニメーター寮(年間1万円)
・個人系Vtuber(年間7万円)
こういった場所に寄付をするために、サポートを募集している節がある
もちろん、私に寄付してくれなくても、直接そういった人に寄付をしてもらえるだけで、私個人としては問題ない。
間接的に寄付をするより、沢山の人が良いものには良い!という意思で寄付をする世の中になるほうが良いと私は思っている。
それはまた次回……。
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