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個人系Vtuberの戦略論④ ~Vtuberとしての商品の作り方~

前回は、一番最初にやることとして分析が必要であるということから入った。
そして、まずは自分を分析しましょうというお話をして、

①誰(何)のためにその活動をする?
②抽象的ではなく、具体的に、他人にもわかりやすく簡単に説明できる?
③どんなことをするとその人(事)のためになる?

ということを質問として挙げた。
皆さんはこの質問に適切に答えることが出来るようになっただろうか?

もし不安だったら、いつでも連絡をしてきてかまわない。
皆さんの中の理念が固まるまで沢山の質問をしてみたいと思う。


さて、今回の記事では、どんなことをやるのか……?というと




商品の分析である。


商品分析の必要性

なぜ商品なのか?という部分から解説する。

正直な話をすると、戦略の話をだらだらと行っていても、これからVtuberとしてデビューしたい人にとって、この手の話は




死ぬほどつまらない話



なのである。
(皆さんお分かりであると思う)


戦略の話をだらだらとされても
「実際にやりたい!」
と思っている人の前では意味がないのである。
なので、今回は、最初に行う商品の作り方や、その商品の分析方法や選び方などを伝えて行ければと思う。

これから実際にVtuber活動を始めたいと思っている方は必見だ。(商品の作り方は昔の自分なら欲しかったが、皆さんがどうかは分からない)



戦略上の商品の作り方

まず、前提として、戦略上の商品は、必ずしも「自分を楽しませるもの」ではない。
戦略とは、経営資源の活用方法を考えることであり、経営資源を活用するためには収益を得たり、何らかのメリットを手に入れる必要がある。
そのため、時には自分が楽しくないことも商品にしなければならない。
この前提で考えてもらいたい。


ともあれ、最初にVtuberが考える商品とは何だろうか?


それは、「自分が一番欲しい」と思っているものである。



商品考案の基礎(読み飛ばしてもOK)

商品とは、製造業であれば、何か物質的な物であるし、サービス業であれば、役務の提供である。
そして、商品とは、それを顧客が欲しがることによって需要が発生し、それに対する価値も決まる。
つまり、需要と供給が発生し、これによって商品が売れる…ということになる。
他人の商品を完全にまねすることで、収益を得ることも出来る(模造品・廉価品)商品考案の基礎は、他人の真似をすることが一番手っ取り早いのだ。


ユーチューバーのHIKAKINのまねをすれば昔はある程度有名になれる。(先駆者の行動の中には成功の理由があるから)
ヒカルの真似をして業界の闇にメスを入れる動画を似たようなタイミングで作れば、関連動画としてチャンネル登録数もそれなりに増える。(タイミングが遅すぎると時代遅れになる)
劣化と比較されようが、それをまねし続ければそれなりに成功する。一番簡単な商品の設計はこれである。
売れている商品をまねすればいいのだ。

ただし、戦略的にはこれだけではだめである。成功者の真似をし続けていても、その成功者に勝つことは難しい(絶対ではない)
Vtuberで考えると、個人系では企業系の真似をしても勝つことは出来ない。自分の置かれている環境のポジションをしっかりと理解し、なぜその商品が売れているのかをしっかりと分析することで、他人との差別化や多角化を図っていったりと新たな戦略を立てる必要がある。



が、ここまで全部個人で考えるには非常にめんどくさいのである!!!!!!!



ということで、個人がまず最初に何をしようとするのかを戦略という立場と、もう少し狭い戦術という立場から話をする。



商品を最初に作った人は自分が欲しいと思ったものを作っている

パナソニックのウォークマン
アイフォン
mac pc
百円ショップにあふれているアイデア商品

これらの商品はすべて、社長や顧客としての個人が前々から欲しいと思っていたものを作っているに過ぎない。

自分一人が欲しいと思っているものは、別の人も欲しいと思っているもので、それが認知され始めると様々な人が購入し、それが浸透することで新たな需要を生むのだ。

つまり、自分が欲しい(楽しいではない)と思っているものを思い浮かべることから商品づくりの第一歩が始まるのだ。


自分の欲しいものを正確に理解しているか?

皆さんは自分の欲しいものを正確に理解しているだろうか?
例えば、恋人がほしいと思っている人が居るとする。
果たしてなぜ恋人がほしいのだろうか?

お金はなぜほしいのだろうか?
具体的にはどれくらい欲しいのだろうか?
際限なしにお金を手に入れたとして、それを使って何がしたいのだろうか?


恋人が出来てから考える
実際にお金を手に入れてから考える

こういう場合は、それが本当に欲しいものではないのである。
持っていないものを手に入れて安心したいのではないだろうか?(もちろん他にも理由はある)

お金は使わないと価値が無い。
ただの金属や紙の塊であり、それを使用することによってはじめて価値が出てくる。
ご飯が買える。ゲームを買える。ガチャで好きなものを出せる。
使う先がわからない。使う予定のないお金には何の価値もないのである。

だからそれは、将来お金が無くなって不自由するかもしれないという不安からお金を手に入れたがっているのである。

つまり、本当に欲しいものはお金ではなく、生活していけるという安心だ。
ガチャもやりたい放題、好きな物食べ放題、買い放題。
普段我慢している分だけ、使い放題してみたいという発散をするためにお金が欲しいのだ。



お金が好き!この紙幣のツヤとか、透かしがめちゃくちゃ好きで集めて眺めるのが好き!!!!!!!!!



という人が一体何人いるのだろうか?



この、自分が本当に欲しがっているものが商品になる。

個人の場合は、特にそうだ。


もちろん、日常の不自由を商品にしてもよい。100円ショップの便利グッズなどは、これを商品にしているものである。


Vtuberが用意するものは、サービスであり、娯楽だ。

自分が欲しいものは何だろう?
過去の自分が欲しがっていたものは何だろう?
それが「お金を稼ぐため」の商品になるし、「チャンネル登録数」を稼ぐための商品になる。

注意する点は、お金を稼ぐことが出来なくても商品になるということだ。

お金以外の価値を手に入れることが出来れば、それは立派な商品だ。
お金を稼ぐための商品は別で用意すればよいのだ。


最初の商品はお金を稼がなくても良い。
生活のためにお金を稼ぎたいのであれば、別にそれを用意すればよい。
この視点は重要になる。


Vtuberがお金を稼ぐ方法は、youtubeの中や投げ銭だけではない。

自己分析ができていれば、それもおのずと見えてくるだろう。


■次回

次回は、商品の分析だ。
実際に商品を作ってみて、自分の商品が完成したら、実際にそれを使ってみてほしい。
準備中のVtuberであっても、体を使わずにその商品を提供することは出来るかもしれない。
実際に提供するのが難しかったら、それを簡潔に誰かに伝える方法を考えてみると良い。
簡単に伝えるというのは非常に難しい行為であることがわかるはずだ。
しっかりと伝えることが出来るのであれば、その商品は皆さんの中に根付いている。


もし、それでもわからない事があったら、私のツイッターアカウントにDMを送ってくれても良い。
今は私の勉強にもなるので、無料で質問に答えている。





■最後に

私はこの記事を通じて、沢山の個人系Vtuberの人が楽しく活動をするようになってもらいたいと願っている。
自信が無い。再生数が伸びない。私なんてダメなんだと思う必要はないのだ。これは皆さんがダメなのではないのだ。安心してほしい。

この記事を読んで少しでも

安心した。
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私は現在、自分の色々な場所に個人的な寄付を行っている。
・新人アニメーター寮(年間1万円)
・個人系Vtuber(年間6万円)
サポートによって得た収益は、さらにこれらの寄付の先を増やすことが出来るのでとても嬉しい。

また、正直な話をすると、私にサポートをするのも良いが、直接他の人に寄付をしてもらったほうが良い。
私のメインの目的は、「沢山の人が安心すること」「楽しそうに夢中になって活動する人の笑顔を見ること」である。

皆さんのサポートが、沢山の人の笑顔に繋がっていくことを期待する。

それではまた次回…

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