世界の名言に学ぶフレームワークとのつきあい方

現在、ビジネスや開発の世界ではやれリーンだ、デザイン思考だ、スクラムだ、ティール組織だと様々なフレームワークが花盛りです。
しかし、それをどう学び、どう活かすかを苦労されている方は(自分含め)とても多いのではないのでしょうか。
今日はそんなときに役に立ちそうな世界の名言をご紹介します。
上記のなんらかの悩みを抱えた人にすこしでも役立てば幸いです。

フレームワークを学ぶ目的は、フレームワークにだまされないためである

経済学を学ぶ目的は、経済問題に対する出来合いの対処法を得るためではなく、そのようなものを受け売りして経済を語る者にだまされないようにするためである

 - ジョーン・ロビンソン(1903年10月31日 - 1983年8月5日)イギリスの経済学者

僕がフレームワークを学ぶときに強く念頭においているのはこの言葉。
こちらが知らない状態で誰かがフレームワークを持ち出すと、そのフレームワーク自体や導入の適切さを吟味するヒマもなく良くも悪くも引きずられがちなりますが、それが一番コワイ状態だと思ってます。
(もちろん、そのフレームワークがイイものであればいいんですけどねw)

修せざれば現れず

勉強だけでお腹いっぱいになることがありますが、大事なことは日々の業務に学んだ内容をすこしでも活かすことですよね。
そんなときに思い出したい道元禅師のありがたいお言葉。

「知る」ということは
「わかる」こととはちがうのです
知っていても実行されなければ
わかっていたことにはなりません
薬の効能書を読んだだけでは病気は治りません
禅も実行してはじめてわかることなのです


  - 道元(1200年1月19日 - 1253年9月22日)鎌倉時代初期の禅僧

ツッコミを入れながら読む

会社の読書会で『リーンUX』を担当しているのですが、その際意識したことは、ツッコミを入れながら(批判的に)読むこと。
返り討ちにあうことも多々ありましたが、ツッコミが適切な場合もたまにあり、結果的にはそのまま読むよりもはるかに深い理解に到達できたと思います。
つまるところ、どんな状況でも成り立つフレームワークは存在せず、どんなフレームワークも限界やマチガイや成立条件が必ずあります。ただ読むだけではなくツッコミを入れながら読むと結果的に理解も深まるためオススメです。

読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。(中略)だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。(中略)ほとんど丸一日を多読に費やす勤勉な人間は、次第に自分でものを考える力を失っていく。

- ショーペンハウアー(1788年2月22日 - 1860年9月21日)ドイツの哲学者

けっきょく「守破離」

結局、フレームワークとの付き合い方のベストプラクティスは昔からある 守破離 という言葉に集約されていると思います。
まずはフレームワークが言っている通りにやってみて(守り)、組織や課題にあった形に修正し(破り)、最終的には自分たちの方法論が確立され、フレームワークを意識することもなくなる(離れ)。
そんなときの心構えに役立ちそうな名言たち。

型があるから型破り。
型が無ければ、
それは形無し。

  - 十八代目 中村 勘三郎(1955年5月30日 - 2012年12月5日)歌舞伎役者

まず自分の楽器を学ばなくてはいけない。
その後はひたすら練習、練習、練習だ。
それで、ステージに立ったら全てを忘れて、泣き叫べ!!!
  - チャーリー・パーカー(1920年8月29日 - 1955年3月12日)ジャズミュージシャン

お礼

名言は以下サイトより引用させていただきました。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3
https://www.flickr.com/photos/matobaa/378154533
https://systemincome.com/30924
https://fanmake-blog.com/?p=1654
http://neralt.com/wp-content/uploads/2014/09/dbddbcd8254d51fcc4502c99086206be.pdf


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