人の流れを見て考える

 ニュースでは毎日のように新型コロナウイルス感染症防止のために外出を控えるようにうったえかけてきます。リモートワークが続き、正直うんざりしているのですが、データを見ると言い続けることの重要性が感じられます。

 昨日、NTTドコモがこの新型コロナウイルス感染症に対する取り組みとして、「モバイル空間統計」なるものを利用して新型コロナウィルス拡大に伴い主要な都市でどのように人口が変化したかを分析したものを公開しました。

参考:緊急事態宣言前後における7都府県の人口変動分析
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/0415_mss_7area.pdf

これを見ると、感染拡大前に比べて、各都市の主要エリアにおいて50%程度人の流れが減っていることがわかります。確かに、テレビで渋谷駅前交差点が良く映りますが、「歩きやすそう」と感じる方も多いかと思います。また、4月に入ってから1日だけ出勤しましたが、その際の東京駅の通勤時の風景は以下のように人が少なくなっていました。

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これがどの程度なのかなかなかわからないかもしれませんが、朝8時の通勤風景ですので、かなり人が減っていることがわかります。

ただ、ドコモのデータを見る限りはこれでも50%程度のようです。参考までに昨日、Appleが公開してくれた世界各地の主要都市のデータを見ると、東京・大阪は世界の都市と比べると「ものすごく人の流れがある」ように見えます。

参考:Apple : Mobility Trends Reports
https://www.apple.com/covid19/mobility

 NHKですら在宅疲れがあるようなことを報道してしまい、比較的政府の対応、小池都知事の対応を斜めに報道しているように思えます。でも、世界に比べるとそれでも甘い、ということをもっと強く報道する必要があるのではないかと考えさせられます。感染者の広がりがものすごいアメリカの NewYorkと東京を比べると東京の減少率はまだまだ足りないということがわかります。

 流通に携わっている方には本当にご苦労をおかけしていると感じます。私たちの生活(食事)を継続するために活動されている方以外の社会生活を一度止める必要がありそうです。
 一回、志村けんさんの死で意識が高まっていたと思うのですが、2週間程度が経過して、意識が薄まってきてしまっているようです。政治家ですらお姉さんのお店に行き離党騒ぎになっているくらいです。ニュースではぜひとも継続的にデータを露出して、日本人の意識と世界のずれについて報道し続けてもらいたいところです。
 未来のために今 本当に必要なことは何か、を各自考えてみる必要がありそうです。


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