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"自然"を青写真として"組織"について考えてみるという視座~フィンランドの建築家 アルヴァ・アアルトからの学び

先日、神奈川県立近代美術館 葉山で開催されているフィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトの展覧会に行ってきました。<http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2018_aalto>

4年前、フィンランドを訪れて、アアルト大学や、彼の製品が販売されているartekに伺って以来、すっかりファンです(笑)

展示にはこんな説明が加えられていました。

「アアルトが自然に関心を持ったのは、その形の象徴的な表情ゆえである。自然は青写真として彼の役に立ち、機械化されたハイテク社会、経済圧力の中でも個性を保持することを目的としたある特定の創造的姿勢と人間主義的な世界観に対して戦略的な正当性を与えた」

「自然は青写真として彼の役に立ち」という、言葉が特に目を引きました。
確かに、アアルトの建築は、曲線がうまく使われており、有機的で、自然との繋がりの深さを感じます。

建築のデザインや構造を考える上で、「自然」からたくさんのインスピレーションを得ていたようです。

◇◇

最近、組織創りを考える上で、自然や生物学、量子物理学の様な、一見、経営とも関係がない自然科学領域からの示唆が、とても多いのではと考えています。
(マーガレット・ウィートリーの『リーダーシップとニューサイエンス』からの影響も大きいのですが。
 そちらをまとめたブログはこちら ⇒< https://goo.gl/X29zPw>)。

言葉遊びかも知れませんが、「自然」という言葉は、「自然体」という風に使われる通り、「無理がない/ しない」ということにも通じるのではと思います。そういった、「自然」を一つの青写真として、組織創りに取り組むとしたら、"自然"の成り立ちを参考にすることで、「無理がない/ しない」組織を育むことができるとしたら、どの様な組織が生まれてくるのか?

まだまだ解は出ませんが、近年の組織創りの一つの流れとして、長く続いたヒエラルキー型のガシっとした組織観に対するカウンターアクションとして、より生命論的なパラダイムにのっとった組織観が模索される流れ、いろんなトライ&エラーを重ねながらブラッシュアップされ、広がり続けるのではないかと思います。

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