BEGINNINGーそのはじまりーに寄せて
当然ですが、僕には「演劇人」と呼んでもらえるほどちゃんとしたキャリアもないし、世間的な認識もありません。
多くの演劇人の中で僕は「演劇好きのおじさん」という位置づけだと思いますし、それは間違っていません。
そんな中途半端な僕にも、いくつか書きためた脚本のプロットがあり、そして、とても幸運にも、こんな僕に「作品を出してみないか」と声をかけてくれる団体があり、出てくる役者さん達がいて、そして楽曲を提供してくれるミュージシャンがいて、今年も一つの作品をつくることが出来ました。
この作品は京都を中心として活動しているミュージシャン、フジタスミトさんの「BEGINNING」という楽曲からモチーフを得てつくりました。正確に言うと、元々「BUS STOPーそのはじまりー」というタイトルで書きとめていたプロットに、フジタさんの楽曲のイメージを得て、まとめあげております。
簡単に言うと、僕の父母の人生の話です。
父は定年最後の日まで現場を全うした教員でした。
母はその父をずっと笑顔で支え続けました。
ある夫婦の人生をたった40分で描くことはできません。でも、3つのエピソードを紡ぐことで、この時代に何かひとつ感じてもらうことができればと思い、書き上げました。
そして、今、コロナ禍。
果たして、上演してよいものか、どうすれば実現できるのか。現在もまだ主催団体であるワンダーラーファクトリーの皆さんとは議論を続けています。
でも、何事もやってみないとわかりません。
考えられる万全を期して上演したいと考えます。
快く楽曲を提供してくれたフジタスミトさんに感謝。協力を申し出てくれた曽田義嗣さんに感謝。
出演を了承してくれたタナカ・G・ツヨシさん、うめいまほさん、白井友美さん、菅一馬くん、佐藤敦子さん、岡田眞太郎くん、香川由依さんに感謝!彼ら彼女らを送り出してくれたVOGA、ワンダーラー劇団月組、トム論の各団体にも感謝。そして、こんな僕にいつもチャンスをくれる高嵜こず枝さん率いるワンダーラーファクトリーさんに大感謝。
本番までにやらなければならないことはまだまだたくさんありますが、今年も良い仲間にめぐり会えたことで、作品は僕の手のうちを飛び越えて、皆の協働作品になろうとしています。
とてもとても嬉しいことです。
こんな時期ですが、演劇好きのおっさんの作品を見届けてやろうって言う酔狂な方がいらしたら、以下のサイトをのぞいてみてください。
何卒よろしくお願いいたします。
・作品Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/280275349835254
・ワンダーラーファクトリー「Puck the Night」紹介ページ
https://factory.one-darer.com/2020puck/
・チケット申し込みフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/a6d1471a199529
申し訳ありませんが、席数限定でかつ全席事前予約指定席です。
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