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Branch Marche開催しました

2月17日(土)に宮崎県西都市のあいそめ広場裏の小道で、Branch Marche(ブランチマルシェ)を開催し、初回開催にも関わらず約300名程の多くのお客様が西都市内外から訪れ、マルシェを楽しんで頂きました。
このnoteでは、Branch Marcheの企画に当たり、SAITO BASEが大切にしたコンセプトや目的を共有します。


想いだけはブラさなかった

大事にしたいのは、西都の可能性を感じてもらうこと

このブランチマルシェは、街を盛り上げると共に、SAITO BASEの活動を知ってもらえるよう、「街の活性化のイベントを実施する」ことからスタートしました。当初は、ソフト・ハード問わずイベントに限らない創りたいことや、誰のために作りたいか…すらもバラバラで、西都で面白いことがしたい、西都が元気になってほしい、そんな想いだけが共通していました。

沢山の具体のアイデアを抽象化したり、本質を問い直しながら、最終的に言語化されたこのイベントの目的は、
イベントの参加者に西都の可能性を感じてもらいたい」ということでした。

私たちが考える「西都に可能性がある」状態

ひとえに「街の可能性」と言っても、様々な可能性があります。その中でも、SAITO BASEが考える可能性のある状態を以下の3つの具体に絞りました。
①西都でやりたいことが色々浮かぶ、沸いてくる(インスピレーションを感じられる)状態
②自分のやりたいことが実現できる(誰しもに開かれた街である)
③西都でワクワク、楽しいコトがあると思ってもらえる

イベントを通してこの3つの可能性を感じてもらうことで、「西都ってまだまだ捨てたもんじゃないな!」と思えるきっかけをこのイベントの目的に据えました。

想いや希望が繋がり広がっていくマルシェを作りたい

イベントの目的を決めてから、まずは多くの人が参加しやすい、興味を持ちやすいイベントにすべきであると考え、マルシェを企画することにしました。
マルシェのタイトルは決まっていない段階から、「来場者は出店者と出会うことで、好きなことに気付くきっかけになったり、興味・関心を広げるマルシェにしたい」というマルシェに懸ける想いが育まれ、最終的にBranch Marcheという名前に決めました。Branchは英語で「枝」という意味を持ちます。マルシェを通して、みんなの好きや、挑戦したい気持ち、楽しいと思う気持ちを枝のようにどんどん広げていけるように願いを込めたマルシェです。

Branch Marcheコンセプト
西都市内外のこだわりのある生産者や、好きを表現する作家が集まる「Branch Marche」。
そんな、”好き”をカタチにした出店者との出会いや心にアカリを灯す企画をとおして
みんなのキラキラした想いや希望を枝(=Branch)のように広げていこう。

イベントの企画に際して、最も時間を掛けて想いを作ってきたので、タイトルとコンセプトを決めた後は、企画の実現に向けて、チームに分かれてそれぞれのタスクを進めていきました。

マルシェで大切にしたこと

私たちがマルシェを実現する過程で大事にしたのは、コンセプトに通ずる企画作りとお声がけする出店者さまの選定です。
選定というと語弊があるかもしれませんが、タイトルやコンセプトだけが独り歩きしないよう、企画や物販、飲食、全体で目的を果たせるよう、どんな方にお願いしたいか、どの企画を活かすのかは入念に相談しました。
沢山の人に楽しんでもらえるよう、マルシェのコンテンツや商品のバランスは考えつつも、今回お声掛けしてご出店頂いた方々は、SAITO BASEが「こんな面白い方々とお付き合いをさせて頂きたい」「こんな世界観の街を作りたい」という、出店者の方々へのラブレターであり、私たちから街と人々に対する宣言のようなものだと思っています。

コンセプトを体現するマルシェのコンテンツ

今回のマルシェには、YAMATO Wood Worksさんと共同開発し、西都市の子どもたちと一緒に制作したポータブル屋台「FLIP STAND」とショッピングセンターPAOに眠る、マルシェ台を利用させて頂きました。
誰にでも馴染むシンプルでミニマルなデザインを、出店者の皆様が皆様らしく活かしてお店の世界観をマルシェに持ち込んでくれました。

FLIP STANDを使いこなしてくれました!

Food
・Ohana食堂 ・CAMPS PIZZA ・BEEF&CHEESE diner ・RAINBOW51
・Bistrot Mont Porte ・坊家 ・ニシノカゼ ・Modisch・Appoln CURRY
Shop
・しょうぶ学園 ・KIMAMA BOOKS ・イロハ ・Tanzania shop Kilimanjaro ・Flannel  ・N-ami farm ・新卒農家のFarmer’s Market
・saari ・XS MARKET ・YAMATO Wood Works

SAITO Zine!
個人の好きやこだわりが詰まった、自由な発想のzine(個人出版書籍)。運営スタッフが所有するzineを持ち寄って、zineの展示を行いました。

のびのびとした表現に触れてほしくて企画したzineの展示ブース

light upサロン
”夢をかなえたい人や”好きを仕事に繋げた人”があなたの背中をそっと推す穏やかなコミュニティサロン”をテーマに、マルシェの出店者様を中心に4名の方をゲストに招き少人数・双方向のサロンを実施しました。

トーク内容は様々

子どもデザイナーのお菓子屋さん
子どもが企画運営する屋台。子どもたちが「子どもデザイナー」として、事前に西都のお菓子を取材して自身の手でデザインしたラベルを貼ったお菓子を、マルシェで販売しました。

完売まで頑張った子どもデザイナーたち

子ども向けワークショップ
西都の事業者さんにご協力いただき、学び×アートをテーマに子ども向けのワークショップを実施。
①着物アート
市原呉服店さんに協力を頂き、着物のはぎれを使った、切って貼るだけの着物アートワークショップ。様々な着物の柄があるので、和風らしいアートにも、着物を使っていると気づかないアートにも。

②植物の種アート
黒木農園さんの植物を使ったマグネット作り。種が何の植物に育つのかを学びながら、種を使ってアート体験。

③チェアペイント
YAMATO Wood Worksさんが制作した子ども用チェアにペイントをするワークショップ。保護者の方とSAITO BASEスタッフがサポートをしながら、自由なカラーコーディネートをしてイスを仕上げていきました。

ステキなセンスでイスを仕上げていきます

Picnic SAITO
西都市児童館の広場を開放して頂き、マルシェでフードを購入してピクニックを楽しめるピクニックサイトを設置しました。レジャーシートを無料で貸し出し、来場者の気分で雰囲気を変えられるバスケットやスワッグも用意。自分の好きな空間を自分で作ってもらえる作りにしました。

どこでも自分らしく空間を作って楽しんでほしい

西都市児童館のマルシェコンテンツ

Branch Marcheは、西都市児童館とコラボして実施。当日は西都市児童館でも2つのコンテンツと児童館の広場を開放してご協力頂きました。

大人向けワークショップ(ママ教室)
ママたちの忙しい日常に、「おつかれさま」の気持ちを込めておからだのケアや癒しのワークショップ。
・眉 メイクアドバイス 
・ハンドケア体験
・ミモザのスワッグ作り
・バスボム作り

キッズカフェ
しのはら製茶さんのお茶とチョコレートを子どもたちが提供する、ほっと一息つけるカフェ。

マルシェを終えて

初めてSAITO BASEのメンバー自身の手で目的・タイトル・コンセプト・コンテンツから企画運営したマルシェを終えて。まずは初回開催にも関わらず、出店して下さった出店者の皆様には感謝しかありません。「はじめてを言い訳にしない」と頑張ったとは言え、きっとご心配やご不便をお掛けした部分もあたのではと思っています。
マルシェ終了後に、出店者様からは、「今までの西都市のイベントとはまた違った感じの雰囲気が良かった。」「屋台がすでに用意されているのはとても嬉しいし、とても素敵な空間になっていた。」と、嬉しいお声を頂きました。
来場者の方々からも、「いつもはただ通るだけのパオの裏道ががらっと雰囲気が変わっていて、本当に楽しむことが出来た!」「もっと、ここの道でいろんなイベントをしてほしい!」「出来る範囲で良いので、定期的に開催されると西都市全体にも広がって、みんなが楽しめる空間になりそう」など、ポジティブなお声を頂きました。
配慮が行き届かず残念な思いをさせてしまった方もいらっしゃいましたが、どんな声も次回の課題として活かしていきます。

リーダーとして、マルシェからの学び

今回のマルシェは、SAITO BASEで初の試みでした。
イベントを通して1番重要であると感じたのはどのようなマルシェにするかのコンセプト決め。コンセプト次第で、マルシェの色が変わってくるからです。
最初は、このイベントを通してまちをどうしていきたいか、来場者や出店者の方にどう感じてほしいかなどに一番時間を割いてたくさん話し合いました。話していくうちに、自分たちは「西都の可能性をもっと感じてもらいたい!」という風にかたまり、本番までに準備を進めました。
今回は、コンセプト固めに最も時間を割いたこともあり、実際の準備から本番までの期間がとても短かったのですが、マルシェチームのみんなで協力して進めることが出来たのではないかと思っています。
マルシェ当日の開催中は本当に楽しく、出店者様や来場者の方との自然な会話が生まれ、素敵な空間になっていたと思います。
イベントを通して、西都に暮らす自分自身が西都にはもっと魅力があるなと感じると同時に、1つのイベントをやり遂げる難しさも学びました。
今回イベントをやり遂げることができたのも、SAITO BASEのサポートをする(一社)まちづくり西都KOKOKARAの方含め、出店者の方や、西都児童館など様々な方の協力があっての事なのだと実感しています。

当日の運営スタッフ

これからのBranch Marche

今後のブランチマルシェは、より西都市の可能性を感じてもらえるようなものにしていきたいと思っています。
定期開催で回を重ねることで、このマルシェを通して「自分でも始めてみたい!」と思った方が次回のマルシェ出店に繋がったり、その人が次は新たに誰かの背中を推すという循環が生まれ、枝のようにどんどん広がっていくことがブランチマルシェの理想です。そのためにも、SAITO BASEもより西都市の魅力を発見していきながら、もっとイベントを大きくしていきたいと思います。
ブランチマルシェを通して、西都市の魅力を再発見し、なにかを始めよう!という気持ちになる人が広がっていくと嬉しいです。

文章:圖子沙也
編集:田上沙慧美


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