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『一千億のif』と他作品とのつながりのお話

以前、『お話とお話のつながりについてのお話』という、ちょっと何言ってるかわからないタイトルの記事にも書きましたが、違うお話の中に別のお話のキャラクターや設定が入ってくるのが好きです。

そういうわけで、新作『一千億のif』でも仕込みました。
まず、あらすじに名前が出ている主人公・坂堂雄基は南武大学という大学の三年生ですが、この南武大学、僕の過去作品『クメールの瞳』の主人公・平山北斗が在籍していた大学なのですね。学部は違うとはいえ、雄基は、北斗の後輩にあたるわけです。
ちなみに南武大学は、場所としては旧国名でいうところの武蔵国の南の方、つまり東京都の多摩地域から神奈川県川崎市・横浜市あたりのどこかにある設定です(やたらふわっとした範囲ですけど)。
なお『クメールの瞳』の登場人物も、ちらりと登場しますよ。

そして、ちらりと登場といえば、これは気づく人いるだろうかというレベルですが……デビュー作『到達不能極』に登場するとある場所、そして同作のスピンオフである『間氷期』の登場人物についても、作中で触れられます。
つまり、『一千億のif』は、『到達不能極』・『クメールの瞳』と世界が共通しているわけですね。
さらにいえば、『お話とお話のつながりについてのお話』でも書いたように、『到達不能極』と『レーテーの大河』も一部で設定につながりを持たせているので、僕の今のところの長編4作はすべて世界を共有しているということになります。

でも、こういうのって自分を縛るようなもので、設定に矛盾が出ないようにするのが大変になるかもなあ……。
いずれ「これはパラレルワールドなのです」とか言い逃れに走るかもしれませんが、ご容赦ください。
(ほら、『宇宙戦艦ヤマト』の次は、『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』で世界が分岐してるでしょう。あれみたいなもの?)



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