メタモルフォーゼの縁側の感想(だとおもう)ネタバレ有

心が動いた。
ネタバレあります。

すごく素敵だった。
ゆきさんも、漫画に対して言ってたけれど、この作品も、出てくる人物全員がとにかく優しい。

意図的な意地悪をする人が出てこない。
底なしに優しい世界。
自分語りをすると、わたし、あまり映画とか本とかを読んでいても、どこに行っても、結構現実を忘れて没頭することができないけれど、この映画みている時、本当にこの世界に行きたいと思ったし、気がついたら現実世界のモヤモヤをも忘れていた。

うららの、(41:50)「私、ずるいって思ったんです。ずるいのは私なのに。羨ましくてしょうがないんです。なんで私はこんな人間なんでしょう。」てセリフ。
わたしも最近、自分自身に失望するように思うことがよくあって、少し行き詰まっていたので、共感した。自分だけじゃ無いと勝手に励まされた。
タイムリーだったので、余計に心に沁みたのだろう。

「人って思ってもみないふうになるんだからねえ」雪さんが何度か言うセリフ。
未来が見えなくて不安だったり、現実の悩みに翻弄されて、今の不安ばかり頭にこびりついていたり、下を向いてしまっていても、このセリフで、気づくと楽しい未来を想像しようとしていた。想像していた。

うららが、同人誌のイベント会場に行ってみるが、雪の体力を考えると厳しいのではと思う。しかしそうは伝えず、自分の受験勉強を理由に行けないと自分から断るところ。うららの優しさに感動した。わたしもそう考えられるようになりたい。今は自分がかわいくなってしまって、自分を守りに入ったり、自分さえ良ければという思考になりがちである。

うららが、自分の絵に納得がいっていなくても、雪さんのためにも、心を決めて漫画を描き終えるところ、すごく格好良いと思った。
やっぱり自分は守りに入ってしまうので、自分の至らない部分を直視し続けることから逃げようとする。決意して描き続ける姿がかっこよすぎた。

漫画を描き終えたあと、徹夜で疲れているはずだが、「楽しかった、楽しかった、、」とこぼす場面では、少し前の自分と重なって沁みた。目標に向かって努力し続けることは、大変だけれど、終わってみれば楽しかったと浸ってしまうものなだなと思った。

まずはこの辺で。この映画好きすぎて、多分この先も何度も見返す気がする。

まだ感想言いたいところ多すぎるから、また時間ある時に書きたい。書く。

千鳥の相席食堂みたいに、映画見ながら、感想をツッコミまくりたい。

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