【感想 0】 ルパン三世の次元と銭形と藤子と五ェ門の声が変わったこと、それが私をなんとも言えない気分にさせる
最後に次元の声を聞いたのは数年前。
新しいテレビアニメバージョンで、丁度次元にフォーカスをあてたような話。
それも、「時代の流れで玩具みたいな銃が台頭してきており、次元はそれを気に食わない」みたいな入りの。
結局その話は最後までみなかった。
個人的にアニメとして面白いと思えなかったから。
次元が二階から飛びおりたところで観るのをやめた。
私の中に残った感慨は二つで、
「新アニメシリーズ面白くないな…」
「次元の声もうよぼよぼだな…」
子供の頃からルパン三世に触れる機会は多かった。
父親が好きだったし、兄が好きだったから、その映像を目の当たりにすることは多かった。
だから次元といえば、藤子といえば、銭形といえば、という声のイメージがある。
ルパンの声はとっくの昔に変わっているが、わたしにはそっくりに思えたから問題でなかった。(というより、事実は単に、私が変わった後のルパンの方が身近であったからそう思うだけなのかもしれない。)
でも、藤子の声も、銭形の声も、次元の声も、「違う」。
もちろん、これからルパン三世を知る人たちにはそれが彼らの声のイメージとなることとか、人間が老いたり病んだり亡くなる以上それは仕方のない事、だとか、現在そのキャラクターの声を担当している声優さんに失礼だ、とかそういう声も私の中に存在している。
けれど、これは、敢えて言うのだけれど、「違う」。
これを思った場所はマクドナルドだった。
いまのマクドナルドはルパン三世を宣伝に使っている様で、マクドナルドのアプリの新機能なんかをルパンたちが紹介する広告や音声がある。
店舗にいて、その音声を聞くことがあった。
大塚さんの声がする。
山寺さんの声がする。
浪川さんの声がする。
そしては私はなんとも言えない気持ちになる。
ここの声優さん達は嫌いじゃない、どころか、様々な作品に命を吹き込んできた大御所の方々であり、演技も声も素晴らしい方々であり、その名をキャスティングした作品でガッカリしたことなど記憶にない。
でも、ルパンの次元ではないし、銭形ではない。
五右衛門はイメージを継承していると思うけれど、藤子もギリギリイメージを継承してるといえるかもしれないけれど、次元と銭形は「違いすぎる」。
所謂「キャラクターの声がイメージと違う」である。
もちろん脅迫したりとかしないしそんな気持ちすら当然に湧かないのだけれど。
政治家風に言えば遺憾である。
平たく言えば残念である。
横文字使えばショックだ。
でもそのどれもが全てを言い表せておらず不適格にも思う。
それは「なんとも言えない気持ちだ」
これからルパンがそれでやっていくことに殊更異を唱えるつもりはないし、それが新しい世代によって彼らのイメージになれば済むことかもしれないとも思ってる。
そめそも私はルパン三世というコンテンツを買い支えたことがない。
常々追ってるファンでもない。
だから別に、いいのだけれど。
別にいいけれど、「違う」…。
だからアンプめいてすごく出力を高めて言えば「聞きたくない」。
私の中で次元はあの声であり、銭形はあの声なのだ。
藤子はあの声であり…まぁ五ェ門とルパンはいいけど。
こんなことな疾うに多くの人間が書いていることだろう。
ルパンに限らず、何年も昔にドラえもんの声が変わると言うこともそれなりのニュースとして暫く世間を賑わせたこともあった。
ここ数年で他にも、クレヨンしんちゃんのしんのすけや、ヒロシの声が変わったりもしていた。
そのアニメの寿命が長ければ長いほど、避けては通れないこと。
それはわかってる。
わかってるけど…
切ない、のかなぁ…
寂しい、のかなぁ。
なんともいえない、気持ちになるのだった。
次元の声はよぼよぼだった。
かなり頑張って演じていたのではないか。
あのシリーズが小林さんの最後のシリーズだったのではないか。
検索したらそうだった。
2021年10月10日放送、ルパン三世 Part6 EPISODE 0 ―時代―。
シリーズどころか、この話が小林さんの最後の次元だったそうな。
最後まで見ればよかったかな。
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