見出し画像

5月の図会議勉強会

寒暖差の激しい季節で、毎朝着る服を考えるのが億劫になっています。そんなだらけた中でも図会議勉強会ができました。図会議とは「図解」と「ファシリテーション」を組み合わせた造語「図会議ファシリテーション」のことです。具体的な話を少しずつ抽象的な表現に上げていくことで気づきを発見することができます。具体的な事柄を下段に、抽象度が上がるに従って上の段に付箋を貼っていく進め方をします。付箋ひとつずつについて一人づつのお話を聴きながら付箋に貼ります。そしてそれぞれの言葉の付箋を矢印で繋いでいきます。合意形成は二の次、多数決禁止の会議です。

今回は民藝について図会議してみました。

民藝って何???

民藝について補足

「民藝」という言葉は、「民衆的工藝」の略語で、一般の民衆が日常使う用器が民藝品で、
鑑賞するためにつくられたものではない。

ある素質を有ったものを民藝品と呼びたいのです。**即ち用の目的に誠実である事**を、その本質に数えたたいのです。 近頃機械工場で濫造される製品は、全く商業主義の犠牲であつて、利が眼目である為、用が虐げられているのです。

使ってみて頼りになる眞實なもの、共に暮らしてみて落ち着くもの、使えば使ふ程親しさの出るもの、それが民藝品の有つ德性です。


民藝の特性
1. 実用性。鑑賞するためにつくられたものではなく、なんらかの実用性を供えたものである。
2. 無銘性。特別な作家ではなく、無名の職人によってつくられたものである。
3. 複数性。民衆の要求に応えるために、数多くつくられたものである。
4. 廉価性。誰もが買い求められる程に値段が安いものである。
5. 労働性。くり返しの激しい労働によって得られる熟練した技術をともなうものである。
6. 地方性。それぞれの地域の暮らしに根ざした独自の色や形など、地方色が豊かである。
7. 分業性。数を多くつくるため、複数の人間による共同作業が必要である。
8. 伝統性。伝統という先人たちの技や知識の積み重ねによって守られている。
9. 他力性。個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているものである。

「こけし」「木彫りのクマ」は民藝品ではないが、山下清画伯の「花火」は民藝だという???
図会議が終わる頃にはさらに謎が増えました。
混乱というより発見、未知より無知に気がついた感覚でした。

毎度のことではありますが、参加メンバーによって空気感が変わります。
解決するよりもやっと感が残る楽しさを共有できたことが嬉しかったです。
ご参加いただきました皆さまありがとうございました。
最後まで読んでいただきました皆さまありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?