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治子と図会議

今のままがいい
できない
変化を嫌う
遠距離介護をしている母、治子(はるこ)のお片付けを専門家にお願いしてみました。母と一緒に面談をして後日、メールで見積もりの連絡をいただいたので、パソコンを一緒にみながら読みあげてみましたが、どうもパソコンの画面だと右から左で頭に残らない様子の母でした。画面より紙にプリントされた文章の方が理解しやすいのは何となくわかるので、画面ではなくプリントアウトした書面を渡して、どうしたい?安心ってどんな感じ?と依頼先の安心安全と書かれていることについて聴き始めると沈黙。
あのね…しゃべりはじめた!しゃべり始めると今度はとめどなく出る言葉に聞き手の自分が戸惑い、慌てました。言葉を捕まえなきゃ!とっさに思いつくのはmiro、miroの付箋入力しはじめたらいつもの図会議です。

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具体的にこんなことして欲しい話から、そしたらどうなるのかな?
と聞いていくとどんどん表情が明るくなり、ついには風景が見えると、近所の人の様子もわかる、そうすると、何かされてるとか不安になったりしなくなる、きっと気持ちも明るくなる、安心やわとニッコリ顔の母。
沈黙後の15分程度で一気に自己解決。
散らかった部屋で窓に近づけずに
外が見えなかったせいで、外の様子が分からず、物音や匂い気配に怯えて不安で近所の人を悪く思ってしまう悪循環の思考に気がついたようでした。付箋を貼りながらとても私自身腑に落ちた母との図会議になりました。片付けの目的を明確にできたことで片付けた後の風景が目に浮かぶようで楽しみやわと嬉しそうに話してくれました。安心して業者さんにお任せできるのと、治子のお片付けがどんな展開になるのか楽しみになりました。何もできないと思っていたのは自己肯定感が低いだけで、潜在能力が発揮できないだけの場合も多いです。図会議により自己解決できるようになることを受講者以外の身近な人から再認識できたのが大きな学びでした。

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