空家の悲劇

懇意にしてる元市議会議員さんは困った時に連絡を寄こす方でした。土木会社から土地を担保に借り入れし、困り果て私が同行し交渉した事や別の土地をハウスメーカーに売却する時の立ち合いなど、人助けをした方です。

その後また別の場所を売ったとのことでしたが、売った後、打ち合わせの時に知ったんです。売却した敷地に小屋が建ってて、空家になっていたとのこと。その小屋から変死体が発見されたとのことでした。浮浪者が入り込み亡くなったが、事件性がないとの結論になったとの事でした。

事件性がないとしても、所有の空き家で人が亡くなっていたとの事実は、不動産売却時には重要事項として、買い主に告知する必要があります。知らずに買った場合、後々に損害賠償を請求されるかもしれません。孤独死や病死で発見が遅れた場合なども同じです。「その事実を知っていたら買わなかった」が、その基準になりそうです。

どうも不動産業界と所有者とは認識の差が大きいです。それが価格にも反映されたり、売却に苦労することもあります。当該空家の小屋は区画整理中で補償があるので、長間放置していたとのことでした。「だとしてもロープを張る、入り口に鍵を、または定期的に巡回して確認するなども遣っておけば良かったんですよ」と、後の祭りでしたがそんな話をしました。相続した空き家なども、放置するにしても上記のような対応をすることが肝要です。

価格に反映、売却が困難などもありますが、精神的に落ち込みます。転ばぬ先の杖が必要です。次は弊社で購入した孤独死のマンションの例を記します。



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