古典園芸植物 細辛研究会

古典園芸植物細辛(さいしん)を代々趣味としている家系に生まれました 伝統を守り続け未来…

古典園芸植物 細辛研究会

古典園芸植物細辛(さいしん)を代々趣味としている家系に生まれました 伝統を守り続け未来へとつないでいくことを念頭にまったりと活動しています

最近の記事

錦松 Nishikimatsu

登録年:昭和16年 葉形:楕円形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:薄緑色(逆芸) 斑芸:霰斑(鉄色)、胡麻斑(薄緑・鉄色)、砂子斑(鉄色)    流れ斑(鉄色)、浅斑(若緑)、要斑(鉄色) 斑芸変化:各種の斑の多少 特記:霰斑・胡麻斑・砂子斑が流れ斑となる    要斑の中にも白色の斑が入る 青軸素心 襟合わせ:普通 表現できない斑模様 斑芸説明では非常にシンプルに表現していますが、実は、その模様・色合いは実に複雑です。薄い色に散らばる鉄色の斑、その中間色である浅斑は浅緑。

    • 冠白 Kanpaku

      登録年:平成8年 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:鉄色 斑芸:蝶(中・浅緑)、谷(太・白緑)、玉(中・若緑・淡)    髭(白緑)、霰斑(浅緑)、胡麻斑(浅緑)、切り斑(薄緑)    流れ斑(薄緑)、洩れ斑(浅緑) 特記:髭は必ずある    玉が谷を覆い隠すほど巨大化&濃くなった上芸状態の株が玉龍である 斑芸変化:年によって立派な髭になることがある 青軸素心 襟合わせ:深い 芸の変化 「髭の変化」 「玉の変化」 違う芸の似た品種 「蝶・谷・玉・斑」 「

      • 六歌の華 Rokkanohana

        登録年:昭和21年 葉形:楕円形、表面は平坦 葉肉の薄い毛葉 葉色:緑青色 斑芸:蝶(小・若緑)、亀甲(中密・薄緑)、谷(細・薄緑)    洩れ斑(若緑)、ノリ(濃) 特記:蝶のそばに洩れ斑がある    全面ノリが濃い為に千草色に見える 青軸素心 襟合わせ:普通 似た品種 蝶が無い、似た品種

        • 白雪 Shirayuki

          命名:平成10年(未登録) 発生親:大斑泰山(実生) 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:鉄色 斑芸:蝶(大・薄緑)、下がり藤(長・幅は中)、霰斑(薄緑)、胡麻斑(薄緑)、砂子斑(薄緑)、切り斑(薄緑)、流れ斑(薄緑)、洩れ斑(浅緑) 特記:下がり藤が浅斑を作っている。下がり藤は目立たないこともある。逆芸になることがある。下がり藤により中央に地色が浮かび上がり、紺の峰のように見えることもある 斑芸変化:各種の斑の多少 青軸素心 襟合わせ:深い。襟部に大きなフリルがで

          天竜 Tenryuu

          登録年:平成11年 葉形:楕円形、表面は平坦 葉肉の厚い絹葉 葉色:深緑 斑芸:蝶(中・薄緑)、谷(中・白緑)、髭(白緑)    下がり藤(淡い・大)、霰斑(若緑)、胡麻斑(若緑)    切り斑(若緑)、流れ斑(若緑)、覆輪(若緑) 特記:霰斑・胡麻斑が切り斑・流れ斑となる    葉縁は斑が連結して白覆輪のような状態になる      覆輪状になったものが本芸である 青軸素心 襟合わせ:深い 似た品種たち

          金牡丹 Kinbotan

          登場年:昭和10年 葉形:卵状楕円形、葉縁下方へ反る 葉肉に厚い毛葉 葉色:濃い鉄色 斑芸:蝶(中・若緑)、谷(太・薄緑)、段髭(薄緑) 斑芸変化:髭の多少      髭が大きく変化し、2~4段になる      2~3段が最低限であること      良作時は髭が亀甲状となる 特記:白牡丹の棚変わり(突然変異を固定したもの) 青軸素心 襟合わせ:深い

          葵錦 Aoinishiki

          登録年:平成3年 発生親:六歌仙(実生) 葉形:楕円形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:濃い鉄色 斑芸:亀甲(密・白緑色)、谷(中・白緑色)、蝶(中・薄緑) 特記:葉の縁まで亀甲が鮮明である    のりが無く芸が冴えている 青軸素心 襟合わせ:深い、上反り

          日本古来の観葉植物

          カンアオイをご存じでしょうか 漢字で書くと「寒葵」 山に行くと地面スレスレに不思議なハート型の葉っぱが生えているのを見ることができます 葉模様は実に千差万別で、地味ながらもその個性的な姿に目を奪われることでしょう 寒葵の、観賞対象としての栽培は江戸時代に始まります 人々は野生種の中から葉模様・形の美しい個体や変わった個体を選抜し鉢に入れ愛でるようになりました 江戸時代中期には様々な見た目の個体が品種として認識され、さらに後期には最初の銘鑑といえるものが作成されました 野生種