見出し画像

【第12回】「あたかも再生医療」って?

第10回に書いたのですが
医療の広告規制や消費者のガイドラインに違反している医療機関の方が多いことや、他の怪しい(あたかも再生医療)広告をしていることなどなど、私が見る限り問題がかなりあるのが現状です。

これを書いた2022年5月からこの内容は悪化の一途をばく進しております。
理由はSNSの普及と共に増えた、「自費クリニック医師」のSNSでの宣伝広告を目的とした過度の露出が1番の理由かなぁ~(正直、安全性だの倫理だの法律だの全く理解してない医師ばかりがやっていると個人的には思っています。)

再生医療って呼べる治療って何ですか?って話から説明すると
何度も繰り返しになりますが、
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」では、再生医療等技術を、そのリスクにより第一種、第二種、第三種に分類している。 ES細胞やiPS細胞のような多能性幹細胞、遺伝子導入細胞、動物細胞及び他家細胞を用いる再生医療等技術は第一種に分類される。

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」について
再生医療は第一種、第二種、第三種に分類していて、且つ研究と治療に分かれています。

今回は治療への過程を記載すると、まず各リスクに応じた分類の再生医療等委員会に治療を行いたい医療機関より実施計画(提供計画書)の審査を依頼し、該当委員会より承認を受け、厚生労働大臣へ届出を行い、受理された治療計画のみを治療として医療機関が患者様に提供できる治療を「再生医療」といいます。(第1種提供計画は該当委員会から承認され厚生科学審議会を得て提供開始されます)。
上記のようなプロセスを得た医療機関が行う治療のみを「再生医療」といいます。
つまり、他の治療は再生医療とは言いません。

その再生医療とは言えない(あたかも再生医療)自費クリニックで行われている代表的な施術が、いま巷で人気の「幹細胞上清液治療」と「エクソソーム治療」です。

では、なぜこの「あたかも再生医療」を個人的に問題視するか次回から長々と書いて行こうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?