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【第15回】「あたかも再生医療」の問題点③

エクソソーム及び上清液は、「どこで製造され」「どこが販売し」、「どういう医療機関で治療として提供されているの?」

通常、あたかも再生医療ではなく「再生医療等安全性確保法」内で行われる幹細胞治療で用いられる細胞は、

①「特定細胞加工施設許可業」を取得した企業
②院内(クリニック内)に併設された細胞加工施設届の出された医療機関

でのみ、細胞を加工し治療として提供できます。
しかも、再生医療等委員会に治療を行いたい医療機関が、実施計画(提供計画書)の審査を依頼し、該当委員会より承認を受け、厚生労働大臣へ届出を行い、受理された治療計画のみを治療として行います。

つまりは、あたかも再生医療ではない
「再生医療等安全性確保法」内で行われる細胞治療は、
少なくとも、

「どこの施設が?」
「どこで?」
「どういう製造方法で?」
「どういう疾患の治療に対して?」

と言う不明瞭なことは少ない。


それに比べて「あたかも再生医療」とは?
というと

「どこの施設が?」
「どこで?」
「どういう製造方法で?」
「どういう疾患の治療に対して?」

まったく分からない・・

仮に説明をされているとしても、それを各種専門家が審査等を行っているわけではなく、何も安全性や妥当性を第三者が評価しているわけではない。

この違いを、どう判断するかは、治療を受ける患者さんの知識量と
治療を行う医師との知識量とモラル次第になってくるのが現状です。


このブログを読んでいただいて、なかなか、あたかも再生医療を行う患者さんがいるとは考えにくいのですが、このような治療を行うクリニックが山ほどいると思っています。

悔しいですが、
こんな訳の分からない奴のブログよりも、人気ドクターの医療広告違反集客を行なっているクリニックの方を選択する患者様が多いのも事実でもある。


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