#51 【メロディの分析と演奏のヒント】 音程を意識して歌うと、演奏がこんなに変わる！

こんにちは、さいりえです。

今回のオンラインレッスン note は、音程について。

ピアノの楽譜に 2つ以上の音があるとき、そこには「音程」が存在します。

音程は、音と音とのへだたり。

その幅の意味や役割、目的を感じることで、音楽の内面がもっと感じ取れるようになります！

この note では、旋律（メロディ）の音程に着目して、楽譜からどのように曲の内面を読み取るか、また音程に着目した練習や演奏のポイントについて、テキストとレクチャー動画でお話します。

あなたがいつも弾いているあの曲も、音程を見ていくと別の魅力やメッセージが見えるかもしれません！

この note の前半はオンラインレッスンサロン会員の方以外もご覧いただけますので、あなたの練習のお供にぜひ一度ご覧ください。

【このnoteのポイント】
・旋律の音程を見てみよう！
・音程を意識すると、こんなに演奏が変わる
・音程に注目した練習や演奏の具体的ポイント

【こんなお悩みに】
・メロディの魅力がわからない
・メロディが平面的になってしまう
・音程が違うことはわかったけど、じゃあどう演奏すれば良いの？

【こんなお悩みに】
・メロディの魅力がわからない
・メロディが平面的になってしまう
・音程が違うことはわかったけど、じゃあどう演奏すれば良いの？

【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説・演奏（10分の動画×2本）
　　※動画は vimeo のプライベートリンクを共有しています。

【例に取り上げている曲】
・バッハ／インヴェンション 第4番
・バッハ／平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第20番 イ短調
・ショパン／バラード 第4番 Op.52
・プロコフィエフ／バレエ「シンデレラ」より6つの小品 Op.102より 第1番

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楽譜のメロディを、「音程」という視点から見てみると？

今日はまず、動画からご覧ください。

（※時間のない方は、この下にテキストと譜例がありますのでそちらをご覧ください）

11分の動画です。

上の動画では、4曲を例にあげて、旋律における「音程」の見方をお話しています。

動画内で演奏した曲の譜例をご紹介していきますね（楽譜画像は IMSLP より引用）。

●バッハ／インヴェンション 第4番

順次進行の中に、突然の7度（減7度）が印象深く登場する主題。

その後も、長7度、短7度を混ぜながら、1曲中「7度」が印象的に登場します。

●バッハ／平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第20番 イ短調
プレリュード

3度、4度、6度、8度。

モチーフによって、数個の音程が組み合わされ、緻密に展開されていきます。

（動画では触れていませんが、左右の手が反対になることで転回音程も楽しめる曲です）

フーガ

プレリュードで登場した3度→4度音程から始まり、突然の衝撃的な減7度！

リズムも個性豊かに書かれ、とくにプレリュードから続けて聴くと、その劇的さがわかります。

●ショパン／バラード 第4番 Op.52

4度が印象的な、メイン主題（上の画像の2小節目アウフタクトから）。

主題の後半は順次進行でなだらかに歌われるのも、心の繊細な動きが感じられます。

●プロコフィエフ／バレエ「シンデレラ」より6つの小品 Op.102より 第1番

6度や2度、オクターブ、7度と、絶妙に音程が組み合わされていて、不思議な魅力が醸し出されているワルツ主題。

和声との調和とズレを意識して弾くと、とても色合いが出てきます（具体的な演奏ポイントについては2本目の動画でお話しています）。

「音程」を意識した、具体的な演奏・練習のポイント

それでは、例にあげた4曲を実際に演奏していきます。

その際に意識してみると良いことを4つのポイントでお話、演奏していきます。

【音程を生かし、感じて弾くための4つのぽいんと】
①  ゆ〜〜〜っくり、聴きながら弾く
②「もしこの音程じゃなかったら、どうなのか？」と、比較してみる
③ 2つの音だけを取り出して練習してみる
④ 背景にある和声と合わせて、調和を感じたり、不協和さをあえて際立たせたりして音色を見つける。

以上の点を動画で弾きながらお話しています。11分の動画です。