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「田舎の人だから忍耐力あるよね」と言われて考えたこと

こんにちは。まずは簡単な自己紹介から・・・
長崎県南島原市のド田舎から上京して12年目のさいぽんです。30歳を迎えた今、Uターン移住を考えている看護師です。やっぱり私の体には田舎の血が流れているようです。Uターン移住に向けて着々と準備している中、考えたことや体験したことを徒然なるままに書いております。

私は有料老人ホームで看護師をしているのですが、一緒に働いている派遣看護師さんとの何気ない会話ではっと思ったことを書いていきますね。

まずは私の職場環境から説明しますと、私が常勤、パートの看護師1名、派遣の看護師1名の計3名でシフトを回しています。

それで、本当はもう1人くらい常勤が必要なのですが、コロナ禍でもあり入職する人がいなくて常に人手不足な状態なんです。

なので、必然的に常勤の私に負担がかかってくる感じになっています。

私自身としては、病院で働いていた時より体は楽なので特に問題視してはいませんでした。(一応、人手不足は解消して欲しいとは思っていますよ。)

そんな職場で働いているのですが、ある日私の連勤続きのシフトを見た派遣看護師さんから


「さいぽんさ、よくこんなシフトでやってるね。大丈夫?」と言われました。

私的には、仕方ないことだと思っていたので大丈夫ですよ的な返答をしたと思います。

すると、派遣看護師さんから「やっぱり田舎の人って忍耐力あるよねー。普通さいぽんくらいの若い子だとすぐ嫌になって辞めちゃうよ。偉いね。」と言われました。

「田舎の人って忍耐力あるね」

…?
これは褒められてるのか?

しばらくこの言葉が引っかかってたのですが、自分なりに考えてみたら答えが出たので書いていきます。

今の状態がベストではないと思ってるけど耐えてはいない
「忍耐力」というワードがしっくりきませんでした。なんでかって、私は別に耐えているわけではないからです。

どっちかというと私は忍耐力がない方です。三日坊主は朝飯前ですし、無理をしないがモットーでもあるので、結構早めに根を上げてしまいます。

私は嫌で嫌で耐えながら今の仕事をしているわけではないのです。ただ淡々と仕事をしているだけ。忍耐って感じではないです。

たまに大変なシフトの時もありますが大丈夫な範囲なので、自分的にはOKな感じです。

なので、田舎の人は忍耐力があるとは言い切れないようです。

田舎の人は適応力があるのかも
では、なぜ私は大変そうな環境なのに意外と大丈夫な状態でいれているのでしょうか。

これは田舎特有の環境が関係しているのはあると思います。

私自身を振り返っての考察なので田舎の人が全員がこうだとは言えませんが、参考までに話半分で聞いていてください。

ド田舎って物の入手が難しいんですよね。今はネット環境が進んでいるので、そうでもないと思いますが、私が地元にいた頃はまだネット通販なんてマイナーでした。

基本的に店舗で物を買わないと手に入れることはできません。しかし、ド田舎はお店も限られます。しかもお店までが遠い遠い。

なので、おしゃれに興味を持っても服を買いにいけません。行けたとしても個人の婦人服屋(おばちゃんの服がいっぱいあるお店)です。


渋谷に集合して友達と109に服を買いに行くなんて、当時の私にとってはロケットに乗って宇宙に行くみたいな夢のような話です。

そんな不便な環境で服を買えないド田舎少女がおしゃれをしたい衝動をどう対処したかというと、自分でのリメイクです。

買えないのなら自分で作っちゃえばいいと考えました。というか、そうするしか術がありません。

母親が着なくなった服のボタンを集めていたり、内職でビーズ小物を作っていたので家に色んなパーツがありました。

家庭科で針糸の使い方やボタンの付け方を学ぶと、いつもの服にボタンをつけてみたり生地をつけておしゃれを楽しんでいました。

センスはなかったと思いますが自己満足はしていましたね(笑)

他にも、当時流行っていたサン宝石のカタログで布のペンケースを買った時のことです。思ってたよりサイズが大きくて持ち運びが不便でした。

もっと小さい方が良かったなと思い立った私は、切って縫って理想のサイズに仕上げるんです。

そんな感じで、不便な環境でも適応する術を自然と身につけてきたと思います。

さて、話を戻しましょう。今の職場は転職して入りました。もともと常勤がいなくて、数年ぶりに来た常勤が私だったそうです。

入職して強制的に全ての仕事を引き受けることになりました。もちろん仕事を教えてくれる人はいません。最初は困惑の毎日です。そこで田舎で培ってきた適応力が発揮されたと思います。

全部の仕事を1人でやるのは無理だから、やれるようにすればいい。

「服を買えないなら、今ある服をリメイクすればいい。理想のペンケースにするには切って縫って試行錯誤すればいい。」の精神です。

事務作業に時間を取られるならフォーマットを使いやすいように変更して作業時間を短縮すればいい。
疲れるならできるだけまとめられる処置はまとめて動線を短くすればいい。
業務が多いなら無駄なことは省けばいい。
などなど

どう足掻いても環境は変えられません。無いものは無いんです。だったら、あるものやできることで工夫すれば良いだけのこと。

不便な環境で育ってきたので、気づかないうちにその環境に適応できるような体と思考になっていたようです。

そして不便な環境に上手く適応できたので、そんなに苦に思ったことがなかっただけということみたいです。

■まとめ
長々と書いてきましたけど、答えはシンプルでしたね。

なんだか故郷に育てられていたんだなぁと実感しました。どんな環境でも、なんとなくやり遂げられる術を伝授してくれた故郷に感謝したいです。

何もない田舎の環境が嫌で上京してしまったけど、やっぱり故郷っていいですね。

早く移住したいなぁ。

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