シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観て…

一回ボーッと観ただけなので、間違ってたらご勘弁!僕なりの読み解きです。

5年くらい前かな…「サピエンス全史」という_人類の過去から未来について書かれ、話題となった本の出現によって、
人類を人類たらしめたのは賢さなんかではなく、虚構を信じる力によるものと明かにされ、
現在の知識層には信じられているわけだけど、今回の完結篇にはその影響が色濃く見られると思う。
細かくは忘れたけれど、ゲンドウの語りにも、そこを反映した部分があったと思う。
完結篇を作るにあたって庵野監督は旧劇場版を作り直すことへのアンサーを示す必要があったと思うし
そこにサピエンス全史の思想がはまったのだと思う。
だからこそ旧作であれほど扱き下ろされた実写映像をまた入れたと思うし、その上での結論の違いを
見せたと思う。
旧版はアニメなんて観てるんじゃねぇ!って、庵野さんの私生活を反映したラストだったけれど、
今回はこの映画は創作、虚構でしかないけれど…その虚構こそが人を繋げる素晴らしいものだ!というものだった。
もちろんそこにパワフルな虚構のカリスマ安野モヨコさんとの出会いと充実が作品に反映されているわけだけど
アニメなんか観てるんじゃねえじゃなくて、これが未来を作るんだ!って描いていたと思う。
いろんな特撮シーンがチープにオマージュされているのもそこに理由がある。チープに作ったのはそれが虚構の創作だからだね。「おまじない」というのも虚構を信じるということだよね。


虚構が人類の未来を生む!これが庵野さんの行き着き、描いたテーマだったのだと思う。

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