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連載企画準備十番勝負!

編集者としていろんな作家さんたちと打ち合わせを始めました。
今後それが拡大していくことになりますが…
まだ僕自身の手元の仕事が残っていて一筋に打ち込むことができず
まずは企画を立てて1話を描き始める上で考えて欲しいことを
少しだけ書き留めておこうと思います。

1、『尖らせる』
普通に面白い作品は一番いらない。特別であり、人に語りたくなるような内容があること。人はコミュニケーション第一の生き物ですから!

2、『欠点』
キャラはユニークさより欠点重視で作って下さい。それも作品の大きな目標に対して致命的に思えるくらいの欠点だとなおいいです。
そしてその欠点が自分の…作者自身の持つ苦しみや、恥ずかしい部分を拡大したものであればさらにいいですね。
あと記号的個性は脇役以外には使わないように。

3、『読みたいものを描く』
こんな作品が流行してるからというのはどうでもいいです。流行は我々で作りましょう。当たってる作品を真似るより、自分が読みたいような作品を描きましょう。自分が読みたいものならその良さを自分自身で理解して描けるはず!読みたいものは描きたいものとは似て異なるものなので注意。
描きたいものを描くのでは読者を置いてきぼりにしがちです。自分が読みたいものには、ちゃんと読者が想定されるからいいのです。作者と近い感性の読者がきっと面白いと感じてくれるでしょう。

4、『面白いと確信して描く』
その作品の何が面白いのかを一口に語れないのなら描き始めないでください。偶然面白いものになるのを期待するのはやめましょう。そこの部分が見つからないなら共に探しましょう。理屈抜きだけど絶対おもしれー!って思えるならそれもアリです!情熱、勢い、大事にしましょう!

5、『自分を描く』
自分を反映させましょう。体験を、生き方を、性格を、癖を、欠点を!
そして「好き」を描きましょう!好きな気持ちが読者を惹きつけます。
さらに一つの作品に二つの好きな知識で描ければ、読者が偏らずに押し付けがましくない知識を楽しめる作品となります。二つの分野の知識…あればいいものです。

6、『ゴール』
1話に必ず物語のゴール設定を作り、終わりまで読みたくなるよう、読者の興味を引きましょう。そしてできれば物理的ゴールと魂のゴールの二つを用意しましょう。

7、『先を読まさない』
先が読めないことが現代娯楽では大切です。常に驚かす!驚かす魅せ方を全てのシーンで考えましょう。
そのためには見せる順番も大事です!

8、『焦らす』
人は焦らされるほど期待を大きくします。その期待こそが次を読ませることになります。基本的な脚本はもちろん、人物の登場やシーンの切り替えの構図、セリフひとつ一つの組み立てひとつまで焦らすように構成しましょう。

9、『根っこ』
キャラクター設定で内面を作る時はガワだけで作らないように。根っこを考え、そこから派生してひとつ一つの行動が普通じゃなくなっているように描きましょう。そして何をする時も他の人とは違う行動をすること。退屈にならない作品づくりのコツです。

10、『説明しない』
説明するだけのシーンは決して描かないように。説明するシーンはキャラを魅せるチャンスです。見せ方の順番や絵面をどんなふうに見せるか?サスペンスにすることもできます。説明しなきゃならないことを説明で終わらせない。全てのシーンは面白くなるよう考えましょう。

最低守りたい十項目ではあるのですが、言われたからその通りやるというのでは駄目です。理解して行うこと。そして何事も再検討し、穴を探して見つかったならセオリーは壊すべきです。

あと…大事なこと…続けられるよう、拘れるよう、楽しんで行きましょう!!!

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