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死んでも好きな人

こんにちは。saiです。
タイトルをふんわりつけてみたけどなんか過激。深い意味はありません。
noteをほったらかしすぎていました。
mugsで独唱会企画をやるので、自分の振り返り用として・メンバーにもシェアできたら、と、久々に練習ノート的なのを付けてみようと思って書き出しています。(追記:なんか #夏の自由研究 みたいだなと思ったのでタグに参加してみた。)

ここ数年は合唱やPOPS歌いばかりで、声楽科っぽいことを全くしていなかったので、どうやってたっけ・・と、思い出しながら楽譜とにらめっこしたり音出しを始めました。
あまりにも当たり前すぎるようなことが書いてあると思いますが、リハビリしながらですのでお許しください。

今回の課題曲:Allerseelen /R. Strauss

『「最後の葉」による8つの歌曲』の最終曲、万霊節。

菜緒に課題曲をいくつか選定してもらった中から、メンバーそれぞれっぽさのあるチョイスをしているな~と思ったし、たぶん私も「っぽい」選曲になっている気がします。

万霊節はキリスト教ですべての死者の為に祈りをささげる日。歌詞の内容はHermann v. Gilmの詩で、ある男性が亡くなった恋人に、その方の墓前で思いをはせる様子が描かれています。

選んだポイントは、シンプルに2つ。
学生時代にイタリア語ばっかり歌っていて、何となくドイツ語曲に苦手意識(発音的に語気が強いイメージがあって当時は何となく敬遠してた)があったのでトライしてみたかったこと。
曲調が全体的に落ち着いてやわらかい雰囲気とどこか物憂げな感じがして自分に合いそうだった所。

譜面を手に入れたので手を付けてみました。
ここからは練習ノート。

練習ノート①歌詞のインプット

・意味調べ
ネットで調べられる歌詞の対訳、単語の意味を書き込んでみる。
これでだいたいの意味を把握します。解釈が違ったり口語訳してたり意味が違ってくることもあるから全部は鵜吞みにせず、違和感があるところに関しては、ほかの人の対訳を読んだり、単語そのものの意味を辞書引いて書き出したりして納得するところまで調整します。
正直、べつにその訳が全部ネイティブ的に超正確でなくても、気持ちが伝われば、自分が納得していればそれでいいかな、と私は思っています。笑 
時も経ってるし国も違うし作り手も歌い手も聞き手も、感じ方は違うし、正解はないんじゃないかなーと。

・キーワードになりそうなところを掘り下げる
今回は曲名からしても文化的になじみがなかったりするので、どういう状況・情景か、詩に使われたワードの深い意味のありそうなところを調べておくとさらに詩に寄り添えそう。ということで以下のワードに注目しました。

#Allerseelen :万霊節。だいたい毎年11月2日だそう。2日が日曜だったら3日に。すべての死者の魂が返ってくる日で日本でいうお盆みたいな感じ。
#Reseden :モクセイソウ。香水とかに使われるもとになる花で、香りが強い。名前の似ている金木犀とはまた違った香りらしいのですが、どんな香り。。?(画像はPixtabayから拝借)

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#Astern :アスター。キク科の花で蝦夷菊とも呼ばれるそう。色はいろいろあって種類によって花びらの構成とかも違うみたいです。この曲では赤いアスターを指しているので赤のアスターの花言葉を調べたら「変化」でした。文脈的には花言葉は直接的には関係なさそうだけど、曲中の登場人物(?)的には存在感あったのでイメージだけ。

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ここからは実践です。

練習ノート②発音、リズム読み

・まずは発音をチェック
授業ではドイツ語もとってたし、何曲かは歌っていたのでわかる限りの発音調べはスキップ。初見になる単語や母音がわからないものは辞書引いています。

・流れで発音してみる
朗読するように1文ずつ流れで発音。苦手なところと間違ってそうなところは、菜緒が用意してくれた発音音源(ありがとうすぎる)に助けてもらう。
苦手なところは反復で。
だんだん意味と合わせながら抑揚をつけて喋ってみる。

・リズム読み
メトロノームを付けながらリズム通りに読んでみる。
音付けながらやると音取りのほうに気持ち持ってかれるので音付けるのとは切り離したほうが自分的に◎です。
最初はゆっくりめ→慣れてきたら曲のテンポに近づけていく感じで10回くらいは通しています。(スクショのインパクト)

練習ノート③音取り開始

・音源漁り
いろんな歌手の方の演奏を聴いてインストールしておく。近道はぜんぜんする。あとやはり普段はこのジャンルを聴く習慣がないので、こういう時にプロの演奏は存分に聞いておくようにしてます(笑)

・細かく鍵盤で音取り
さっき歌詞入れはしたので、もう発音付けながら、ピアノで音出しながら音取りを進めていきます。最初いけるとおもってピアノなしでやりだしたら途中でめっちゃ音程下がってて慌てました。鍵盤だいじ。

・流れで歌ってみる
音がわかったら流し練習。何回か歌詞付きで歌ってみて、歌詞と音程が合わさってきたら、メトロノームをつけて拍通りに言葉が入っているか、リズムが間違ってないか、拍頭がわかる設定にして拍通りに歌う。

・楽語や指示をいれて歌ってみる
どのくらいの配分でボリュームを変えたらいいのかを図るために、ここも最初はメトロノームを付けて(速度記号はいったんスルー)うたってみる。
そのあとにメトロノームを外して、速度記号や情感に関わる指示を入れて歌ってみる。(ここからは結構もう自由というか気持ちよく勝手に歌い始めるところに入ってますね。(笑))

練習ノート④次の練習ポイント

・曲のイメージを固めていく
歌いながらだんだん情景がイメージできてくるし、次はこの詩の語り手である男性像がどんなかを考え始めたりとか、亡くなった恋人のキャラ設定したりとか妄想は膨らみます。

・出す音のニュアンス付け
曲中に4回出てくる「wie einst in Mai」(訳:かつての5月のように)をどう歌い分けようとか、伴奏はどんなかんじで進めてもらおうとか、考え始めました。イメージが固まってから、曲全体の揺らぎをどう演出するか考えるのが好きです。

【感想】久々にやってみて

発声も正直、当時とはまるで違うし(いい意味でも悪い意味でも)、アプローチもかなりオリジナルになってしまって正しいのかどうかはわからないのでちょっと不安です。
それでも久々にやりだしてみたらやっぱり声楽は楽しいなって思ったし、書き出してみたら今まで地道に合唱と歌うことは続けていたこともあって、いろんな人から学んだことが自分の中にも溜まっていたんだなとうれしくなりました。
mugsこういう機会をくれてありがとう。

以上、練習ノート初回でした。次回はあるのか。な。どうでしょう。

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