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産まれた国は違えど、人間はみんな一緒だった~オーストラリア語学留学を振り返って~

私は2019年6月〜2020年3月までオーストラリアのゴールドコースで語学留学をしていた。2020年5月に、その経験を振り返って下書きを書いていたけれど、そのときは気に入らなくて公開しなかった。今改めて読んでみて、悪くないじゃん、と思ったので、そのまま公開する。
オーストラリアから帰ってきて2ヶ月時点の私の気持ちの記録として。

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オーストラリアから帰ってきてそろそろ2ヶ月が経とうとしている。約1年前、6年勤めた会社を辞め、オーストラリアのゴールドコーストへ旅立った。9ヶ月間語学学校に通う中で、楽しいことも辛いことも同じくらいあったが、挑戦してみて良かったと今は思っている。最近、その期間を振り返って、はたしてこの経験は私の人生にとってどのような意味を持つことになるのだろう、と考えている。

今回の渡航での一番の気づきは、人間はどこにいても、あるいはどこで産まれても、あんまり違いはないんだな、ということだった。

オーストラリアに行く前、私が外国人と接したのは、中学高校大学の英語の授業と、社会人になってから職場にアルバイトで来てたモンゴル人の子達と接したときくらいで、日本人以外の友人はいなかった。ブラジルやスペイン、フランス、イタリアなど、国は知ってるし旅行で行ってみたいなと思ったことはあれど、その国から来た人に会ったことはなかった。テレビ番組やインターネットで触れた情報から、お国柄的なのがあるのだろう、とは思っていた。

実際行ってみてどうだったかというと、結局人間は人間だった、ということにつきる。もちろん、国が違えば歴史や文化、社会の仕組みが違うので、それによってそれぞれ当たり前だ、常識だと思っている習慣や行動、思考の仕方は違うし、国ごとの多少の傾向は事実としてあるんだろうと思う。

でもそれだけだった。

同じことで笑って、悲しんで、一緒に悩んだ。お互い意志疎通しようと努力した。勉強熱心な学生は国籍に関わらずいたし、フレンドリーな人もそうじゃない人もいた。怒りと喜びを共有した。

自国から遠く離れてオーストラリアに来ることを選んだ人たち、というバイアスがあることを考慮しても、たぶんこれって真理じゃないかと思う。

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あれから1年半。
今思うことは、あのとき思い切ってオーストラリアへ行く決断をして良かった、ということ。外国で生活する、外国語を学ぶ、別の国の人と友人になる、そういう経験を短期間でもすることができたことは、私の人生を確実に豊かにしてくれたと思う。
このパンデミックが落ち着いて、また自由に旅行ができるようになったら。そしたらまた、あの美しい、ゴールドコーストのビーチに行きたい。水着にタオルを被っただけで、バスに乗ってしまえるような、そんなリラックスしたあの街に。

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