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リーダーのお話し

前回からの続き

前回の記事ではチームについて以下のポイントを中心に書いていきました。

チームづくりには、編成方法と運用方法の2つのアプローチがある
最高で最強のチームを作るためには・・・
▶︎価値観偏重型チーム
▶︎仕組み(ガイドライン・文化)でチームづくり・運用を目指す

今回は最終話リーダーについてお話しをしていきます。リーダーはめちゃくちゃ生々しい役割なので文字起こしをするとエグくなりそうですが、ストレートに書き残したいと思います。それではどうぞ!

2種類のリーダー

リーダーには強いリーダーと弱いリーダーの2パターンがあります。
強いリーダー」は進むべき進路を指し示すことが得意です。目的達成思考が強く、起業する方に多く見られるタイプです。このタイプの人は目的達成に向けてならコンフリクトを恐れません(直線で進みたがります)。高い言語能力と行動力を持ち合わせていて、それが高いカリスマ性つながっている肉食動物のようなリーダーです。ただし、時として目の前の人の感情や感覚がわからなくなってしまうことがあり、時として孤立してしまったり、どこか孤独感を感じてしまうことがあります。また意外にも承認欲求が強いです。

一方でこれからのリーダー像として語られているのが「弱いリーダー」です。このリーダーはそのままずばり、弱いです。進路を指し示すことができなければ、目的達成意欲も弱く、回り道ばかりしています。行動が伴わないことも多々あります。本来であれば使い物にならないはずですが、なぜこのリーダーが必要かというと、総力戦ができるからです。本来トップであるリーダーが弱ければ弱いほど、チームメンバーの立場は平等になります。そして、あらゆるトライ&エラーをする余地が生まれます。ちなみに弱いリーダーにも優れた能力があります。それは、共感力が半端ない。なぜなら出来ない人の気持ちがわかるからです。これは強いリーダーには一生見ることができない世界観です。ドラえもんのしずかちゃんが選んだ人はのび太でしたね。安らぎを与えることができるのは弱いリーダーの「のび太」なのかもしれません。

自分の得意なリーダーシップを自覚する

どちらにも長所と短所が存在します。最近のトレンドでは強いリーダーは時代遅れになってきているし、年齢が上がってくると、老害なんて呼ばれる要素になりがちです。一方で弱いリーダーはそもそもプロジェクト進行に影響が出てきます。じゃあどうするか?答えはその中間だと思っています。タイミングによって強いリーダーでいくのか、弱いリーダーでいくのかを選ぶのです。とはいえ、それってめっちゃ難しいことなので。理想型だとして。現実には自分がどっちのタイプのリーダーシップが得意か自覚し、反対側を演じることでまずはいいのではないかと思います。*ちなみにさいもんの場合は、リーダーが僕だけの場合は強いリーダー、他にリーダーがいる場合は弱いリーダーになるカメレオン気質です。でもその中でも強いリーダーが濃度的には濃いと思います。

強いリーダーの役割

自分がこっちのタイプであれば、走りきることが重要です。走り方はこんな感じです・・・
▶︎メンバーの楽しいを最優先、得意なもの、好きなものにアサインする
▶︎メンバーには作業ではなく、創造性がある(考える)仕事をアサインする
▶︎誰もやりたがらないことは、リーダーが引き受ける
▶︎信頼と感謝を怠らない
特に、最後の信頼と感謝は強いリーダーの方は日常的に行えない生き物ですので、意識したほうがいいです(出来ていると思いがちです)。

弱いリーダーの役割

自分がこっちのタイプの場合、どれだけトライするかが重要です。
正直このリーダーは能力はあまり高くはないかもしれません。でもその分周りにハートがあって、能力が高い人が多いのものこのタイプの人です(これは不思議なんだけど、その傾向が多いです)。そしてそういった人たちは弱いリーダーの成功を本当に望んでいます。だから自分の能力を気にせずトライすることで、周りからのサポートを得ることが可能です。
諦めずにトライすることで映画版ジャイアンを召喚しましょう(笑)。

リーダーの役割共通

1)説明をする
「説明する」ことは避けては通れないことだと思います。説明が上手であるといいですが、拙くてもその場をやり過ごさず、ぼくとつと説明することができれば良いと思います。その場ではうまく説明ができなくても、やり直しはいくらでも効きます。大切なのは向き合う姿勢を見せることです。真摯に向き合えば説明力は必ず養われます。

2)責任をとる(謝る)
これもやっぱり大切なリーダーの役割です。というかこれがちゃんとできれば会社レベルのリーダーシップは発揮できます。メンバーの誰かがリーダーシップを発揮してトライしようとしていたら信頼してお任せする。で結果が振るわなかったら、素直にリーダーが謝るのが一番丸く納まりますし。それでリーダーの仕事は完了です。リーダーが一番効果的に使えるカードが謝罪なのです。謝りどころを積極的に探してスライディング謝罪をかましていきましょう。

3)助けを求める
基本リーダーよりもメンバーの方が能力が高いことの方が多いです。それなのに、リーダーが抱え込んでしまうから、チームのお荷物になります。それよりもメンバーの得意で好きな領域をしっかり観察し、綺麗なスルーパスを目指した方がチームのためです。余談ですが、自分よりも優秀な人に、自分の意見を通す方法はただ一つ、その人よりもそのプロジェクトに投下した時間の量です。それが圧倒的に多ければ自分の意見を通すことは可能です。(ただし乱発は危険です)

4)プロジェクト中に成長する
弱いリーダーの人には違うルートもあるようにも思いますが、やはり最後はプロジェクトを通して足りない部分をリーダーが埋める必要はあると思います。そうしていくことでリーダーというポジションが本人を育てていくことになります。できないことが問題ではなく、トライしないことが問題です。最後は酷ですが、成長することはリーダーの大切な役割のように思います。

5)感謝を伝える
最後はこれです。ちゃんと「ありがとう」を口先ではなく伝えることが大切です。これができる人は「陰ぼめ」をお勧めします。これは陰口の反対で、本人がいないところで本人の長所をなるべく具体的に褒めます。そうすることで人の長所が見えるようになってきます。そして、これは直接本人を褒めるよりも、本人がしっかりと受け取ることができます。

本記事のまとめ

リーダーには、強いリーダーと弱いリーダーがある
リーダーシップを発揮するには・・・
▶︎自分の型を知る
▶︎アプローチを意識的に変える
▶︎リーダーの共通の役割だけはおさえる

おまけ
▶︎嫌われる勇気
前提を根底からひっくり返された本です。相応の覚悟が必要ですが、実践すると相当リーダーシップが養われます。多分ファシリテーションの現場50本分くらいに該当すると思います。

▶︎裸の男とリーダーシップ
あまりにも有名な動画ですが、折に触れて見返すと、リーダーシップ、フォロワーシップ、仕掛け人・・・など新しい気付きを発見できます。

お土産

ここまで記事を読んでくださりありがとうございました。ここに記載している内容を全て行うことは難しいですが、知らないより知った方がいいし。知っているのであれば、今度はやった方がいいし。そうしてどれか一つでも身につけたほうが費やした時間やお金が活かせると思います。もう少し突っ込んで聞きたい、なんだったら相談したいなども歓迎です。その際はぜひご連絡ください。
最後に今回のオンライン夏祭りで実際に使用したタイムラインと台本をお渡しします。かなり細かい内容ですが、ここまで組めばIT担当3名(実質2名)で運用できると検証が取れているものです。※公開記事に変更したため、タイムラインと台本は非公開になりました。


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