キスカレと私③

前回は、佐々木紅晴くんの活動休止までお話しました。
 

2015年の春、KISSick-SCARLETは二人での活動を開始します。

キスカノとしては、不安で、いつか解散してしまうんじゃないかと思ってしまうような日々でした。
ですが、城岡くんも緋田くんも、今まで以上に努力を重ねた年だったと思います!


たった二人での活動と、キスカノの不安

佐々木くんは怪我の療養のためおやすみしているので、治れば戻ってくるんだろうと、素直に思っていた方もいるとは思うんですが、キスカノ、主に佐々木担は『そのまま辞めるかも』とかなりザワつきました。

佐々木くんですが、実はかなりの問題児(?)で、気分屋さんなのです。

最近はわりと内面に近い見た目に落ち着いてきて(?)いますが、昔は『THE 少女漫画のヒーロー』のような、爽やかな見た目や笑顔で、『キスカレを知らない人に写真を見せて「どの人がかっこいい?」と聞くと、ほぼ佐々木くんを指差す』という逸話があるほど、好青年な容姿でした。
(私も騙されてます)

しかし、喋るととんでもない子で、言葉使いは乱暴で、メンバーが話す佐々木くんとのエピソードは「借りたままお金を返さない」だとか「真剣に悩みを相談したあとに“そんなことよりさ”と話を変えてくる」だとか、とにかくいい加減でマイペースです。

また、ライブのMCではメンバーの下着の色を確認して喋ったり、緋田くんの際どい位置にあるホクロを『エロボクロ』と命名したのも佐々木くんで、キスカノの間では『佐々木紅晴は見た目詐欺』と呼ばれたりしていました。

しかし、アイドルの自覚あるのか? というくらい遊び方が派手で、怪しいことも危ないこともしていないですが、リトル時代にレッスンをサボったりなんかは有名な話です。
バラエティなんかでも、佐々木くんの不真面目エピソードが語られていたりします。

そんな佐々木くんなので、休んでる間に辞めると言い出す可能性もなくはなかったんです。
むしろこれをきっかけに辞めるのでは? と思った方もいたはず。

ですが、城岡くんがこのときブログで「二人は休んでるだけだから、いつか戻ってくるよ」と書いています。


姫バカ放送開始!

そんな中、7月になり、Ømniaの瀧透真くんや英大輝くん、FbyDの6人、そして緋田くんが出演したドラマ『姫とバカ犬』が放送開始。
『姫バカ』と呼ばれ、Ømniaやデビュー前ですが勢いのあったFbyDも出演したこともあって、超人気ドラマでした。
ファンなら伝説ですよね!


『姫バカ』は、有名な資産家の一人娘の“園城寺 ひめ(茅野日向子ちゃん)”と、その執事“隆之介(瀧透真くん)”は、ある日、ひめのお父様から『地域で一番バカな高校である“録成高校”通称ロクでなし高校の生徒から数名、立派な執事を仕立て上げろ』というミッションを受け、日々奮闘するというもの。
 
そのロクでなし高校で、一番の不良グループである“ケルベロス”のメンバーに、緋田くんや、英くん、櫻庭くん。
ケルベロスのライバルグループである“黒”に相田くん、泉くん、春日井くん、濱岡くん。
橘の弟で、エリート執事見習いの“橘遼太”に新井田くんといった感じで、今ではかなり豪華。
緋田くんが演じたのは、“ケルベロス”のリーダーである“真城理人”。キスカレでのヤンチャな振る舞いがここで活きてるんですよね。
 
緋田くんのドスの利いた声は一番重みありましたね。
遼太を演じる新井田くんとケンカをするシーンなんか、新井田くんのファンに反感を買うかもしれないと、緋田担はザワつきました。
 
また、黒虎のリーダーである“黒田猛”を演じた相田くんは怪演で話題になりました。

こちらのドラマ、主題歌はØmniaでしたが、挿入歌にキスカレの新曲『馬鹿なだけなら』が使用されています。

『馬鹿なだけなら』は、最初は緋田くんと城岡くんの二人の名前でCDを出す話も出ていたそうです。

しかし、緋田くんも城岡くんも『KISSick-SCARLETとしてCDを出したい』とのことで、KISSick-SCARLETの7thシングルとして発売されました。

挿入歌なので、ドラマのいいタイミングで流れるのですが、切なげでキュンとくると話題になり、CDの売上も大幅に落ちることもありませんでした。

また、緋田くん演じる“理人”が不良をやめ執事へと成長する回の挿入歌のタイミングはエグいです。
今見ても、このドラマ絶対緋田担が演出しただろってくらいにはエグかったですね。

もちろん、緋田くんの理人と、瀧くんの隆之介はめちゃくちゃ人気でした。
理人と隆之介が、ひめを取り合ってバチバチしていくのですが、『理人と隆之介、どっち派?』と二手に別れるくらいでした。

ちなみに私はもちろん理人派でしたが、ひめと隆之介が結ばれるラストには賛成派でした。
緋田担としては、三角関係で失恋する役の方が、蓮くんは似合うと思うので。
(緋田担はそういうタイプのが多いと思います、体感ですが……)


兄のあとを引き継いだドリーミードリーム!

一方、2015年9月、城岡くんは初のミュージカル『ドリーミードリーム』で主演をつとめました!
こちら、脚本は違いますが、演出は京屋貴之くん。

『ドリーミードリーム』はSail.onに受け継がれているミュージカルで、2010年からスタート。

初代は、なんと、城岡くんのお兄さんである城岡優真くんが主演でした。
その後、あのミュージカルの王子様・星航くんも主演をつとめてきた、大事なミュージカルです。

初代主演が、城岡くんのお兄さんでしたので、こちらも大きな話題に。
『ドリーミードリーム』が始まって5周年ということもあり、プレッシャーが半端なかったと城岡くんは雑誌など至るところでお話しています。

私はもちろん観に行きました!
キラキラな笑顔と純粋さは城岡くんの魅力です。
そのあたりを存分に引き出す京屋貴之くんは、やっぱりすごい人ですね。


復活の2015年!

二人の活躍で、キスカレは歌番組やバラエティ番組に徐々に復帰していきました。
緋田くんはバラエティ番組などでも活動休止中の二人のことをお話したり、プライベートでは二人と会ったりなどしていたようです。

緋田くんは二人や城岡くんに会ったときには必ずブログを更新していましたね。
最年少ながら、かなりのメンバー思いです。
また、よくブログや雑誌などで『ファンの皆さんはもちろん、スタッフにもメンバーにも、もう不安にさせてしまうようなことはしたくない』といったことをよく話していました。

残念ながらツアーやアルバムの発売などはなかったのですが、それでもろくな活動ができなかったときに比べたら素晴らしい活躍だと思います!

ちなみに、週刊誌やネットニュースは性懲りもなく佐々木くんが戻らないだとか、大淵くんが精神的に病んで入院しているから引退だとか報道しています。
腹立たしいことに、『そんな二人を必死に引き止める緋田蓮と、もう解散にしたい城岡拓真』といった報道もちょこちょこあったりしました。
しかしそんな事実はなかったらしく、最近では本人たちがなにかと笑いのネタにしたりしていますね。

そして2016年4月、久しぶりに4人が揃います。


再会と驚きの2016年、そして5周年!

4月1日、突然Sail.onから二人の活動再開のお知らせが届きます!

また2月頃から発表されていた5月発売のシングル『Bouquet』に、大淵くんや佐々木くんもレコーディングに参加しているとのお知らせも…………!!

こんなに嬉しい4月があっただろうかと、思いました!

また、緋田くんは4月になんと大学生に。
2015年、あれだけテレビに出ておいて、現役でわりと難関な大学にしれっと入学しています。
どうやらコネでもなんでもないらしく、普通に受験して入学しているらしいです。

これには緋田担以外の全キスカノが驚愕した……だけではなく、なんとメンバーでさえ緋田くんが大学受験をすることすら知らなかったという。

緋田くんは「受けるって言って落ちたらダサいじゃん」という理由だけで、活動休止中の二人にはまだしも、城岡くんにすら言わなかったみたいです……。
メンバー思いな人とずっと言ってきましたが、こういう変なところでそうじゃない部分があるの、本当にかわいくないですか?

唯一、同期で仲のいい英くんは受験のことを知っていたみたいです。
櫻庭くんとも仲がいいですが、櫻庭くんは知らなかったみたいですね……。

というか、どれだけ努力したんだよ……。
緋田担は緋田くんのそういうところがすごくたまらなく好きなんです!

また、この年は5周年でしたが、本人たちにとってはあまり実感なかったようです。
そりゃ、復帰してすぐですもんね。


2017年、久しぶりのツアー!

10thシングル発売と同時にお知らせされた、ツアー『Long Time No See!』。
ツアータイトルの茶目っ気がとても好きです。
4年ぶりのツアーでしたね。
たしかに久しぶりです。

佐々木くんの怪我のこともあり、ダンスパフォーマンスの派手さは減りましたが、それでも元々キスカレの魅力は歌ですから、素晴らしいツアーでした。

このツアー、オーラスがなんと佐々木くんのお誕生日当日。
倍率がエグかったですね。私は外しました。

聞いた話では、お誕生日ケーキが緋田くんのアイデアで雪山イメージだったらしく、佐々木くんが「俺にまた骨折れって言ってる?」と聞くと、緋田くんが「そうだよ、骨折れるまでキスカレとして働け」と言ったらしいです笑

また、大淵くんはこのツアー初日でボロ泣きしたお話が有名です。
つられて城岡くんも泣いちゃったらしく、そんな二人に向かって「泣くの早ぇーよ。オーラスで泣け」と茶化したのはもちろん緋田くんです笑

しかし、大淵くんはツアー中にいつもの調子を取り戻してしまったらしく、オーラスでは全然泣かず!笑
むしろ一番楽しそうに笑っていて、「帰りたくねー!」と言っていたみたいですね。
緋田くんはもちろんですが、城岡くんも佐々木くんも「お前いま泣けよ!」とツッコまれていたとか。

本当、定期的に出る不仲説ってなんなんでしょう……と悩みたくなるくらい、仲よさげなツアーでした。


デビュー7年目にして『2枚目』

2018年にキスカレは2枚目となるアルバムを発売します。
7年もやっていて、やっと2枚目なんです。

ちなみにこのとき、後輩グループのMr.Rightは3枚目のアルバムを発表しています。
このことに本人たちも触れていて、「Mr.Rightは優等生でいいね」と笑っています。

こちらのアルバム『Goodnight City』は、タイトル通り“夜の街”がテーマで、大変大人っぽいアルバム。
ブックレットも、ホテルの一室で過ごすセクシーな写真がたくさん。

全員20代になり、緋田くんも成人式を終えたので、ある意味でやりたい放題ですね。


今までとは違うツアー『KEEP UP』

アルバム『Goodnight City』を引っさげてのツアー『KEEP UP』は、前回のツアーよりかなり歌に力を入れた演出になっています。
キスカレの中で一番踊れたのが佐々木くんですから、仕方ないと言えば仕方ないですよね。

ですが佐々木くん、なんとこのツアーの演出を手掛けています!
本人曰く「入院中や活動休止中に暇だったから、ずっと考えてた」らしいですが、彼なりのキスカレ愛を感じます。

『KEEP UP』というツアータイトルをつけたのも佐々木くんで、これもツアー中に本人がタイトルの意味を説明。そこで『キスカレ終わるって言われまくったから、その抵抗も含めて』と語っています。
なんというか、まぁ、流石キスカレというか佐々木くん。ストロングスタイルですよね……。

これには多くの佐々木担を含むキスカノが謝罪する事態に!笑

また、ツアータイトルにかけて『KEEPING』と題してメンバーそれぞれが継続していくものを発表しています。

城岡くんは小さい頃に習っていたピアノを再開。
佐々木くんはもちろん、ライブの演出を。
緋田くんはラップに挑戦。
そして、大淵くんは後輩グループのプロデュースをすると発表!
俺らがあんまり激しく踊れなくなったから踊ってもらう』と冗談半分に言っていましたが、すごいことです。

余談ですが。
このツアーあたりから、緋田くんは城岡くんのことを『姫』と呼び始めます。
MCでふざけて『姫バカ』ごっこしていたのが定着しちゃったようです!

2019年、あたらしいキスカレ

『KEEP UP』以降、完全に以前の調子を戻したキスカレ。
大淵くんも佐々木くんも緋田くんもバラエティで活躍したり、城岡くんは舞台で少しずつ活躍したりと、個人での仕事も増えてきました。

2019年のツアー『COMING SOON!』では、少しずつですがダンスパフォーマンスも再開しています。
3rdアルバム『Sweet Heart』を引っさげたツアーで、キスカレにしてはめずらしく甘々な空間でした。

また、こちらのツアーでは12/8がオーラス。
デビュー日である12/7にも公演があり、キスカレ史上初めての周年ライブでした。
激戦区でしたが、私の自名義が大活躍で、12/7参戦。12/8は友人の名義に助けられ参戦しました!

12/7では通常通りライブが行われ、『5周年+3』と書かれたバースデーケーキが登場し、みんなでお祝いしましたね!

また、12/8の公演では、サプライズでメンバーが前回のツアー『KEEP UP』で発表した継続企画『KEEPING』の報告会が行われました!

城岡くんは「緊張する!」と言いながら、『馬鹿なだけなら』のピアノアレンジを。
緋田くんは、Ømniaの瀧透真くんのお兄さんで、有名バンドを多数手掛けるSYOTAさんからラップアレンジしていただいたという『Baked ‐ lap arrange』を歌いました。

大淵くんはSail.onの中から自分でメンバーを選んで決めたという、グループを発表。
ここで、キスカレ直属の後輩となる『&12』(アンドトゥエルブ)の誕生ですね。
これ以降、キスカレのバックとして登場しています。

佐々木くんは「ちゃんと俺が演出してるってわかるようにライブDVDに特典映像つけます」と、しれっと円盤発表。

こんな感じで、少年時代のイケイケだった彼らも、自分たちの活動に、さらに真剣に取り組むようになりました。
ファンとして、成長を喜ぶのと同時に、少し寂しくもなりましたね。


10周年に向けての2020年

このあたりから発売のシングルには、緋田くんのラップパートが増え、楽曲の幅がとても広がります!

11月に4枚目となるアルバム『彼氏』をリリース。
こちらはファーストアルバムである『彼女』の対になるアルバムとして、デビュー時から推してきたファンにとってはたまらないものでした。

このアルバムを引っさげて、12月より『SINCE 2011』というツアーを開始。
もちろん、バックダンサーは&12なのですが、佐々木くんの演出や、大淵くんのプロデュースのセンスがかなり良く、キスカレの人数が増えたと錯覚するほどのまとまりでした。
激しい動きも多く、「俺らの代わりに踊ってもらう」と言っていたのはかなりガチでしたが、それでもキスカレ4人で踊るシーンもたっぷりありました。

それに、城岡くんがピアノで弾き語りできるようになり、バラードをしっとりと歌うキスカレもバッチリ決まるようになりました。

表現の幅が広がり、かなり完成度の高いライブツアーとなりました!


10周年イヤーとなる2021年!

なんと、2013年にキスカレのバックで活躍していたLi*aMが、10月にキスカレを呼んでライブを開催!
古のキスカノとしては大喜びでした!

また、Li*aMとしてデビューしたリリーちゃん、いろはちゃん、あこちゃん、みのりちゃんとステージ上で再会したときは涙が出ました。
MCではお互い思い出話をしたり、微笑ましいシーンもたくさんありましたね。

8年ぶりに披露された佐々木くんとリリーちゃんの『この恋が、咲けばいいのに』のハモリは、当たり前といえば当たり前ですが、記憶の中より歌がうまくなっていて、震えました。

また、キスカレ初となるベストアルバムも発売されます。
そして、2022年にはツアーが決定いたしましたね!
絶対行きます。

まだ少年であどけなかった頃も、崩れそうな瞬間も、立ち上がる瞬間も、ずっと追いかけてきたので、感慨深いです。

担降りしそうになるときもありましたが、キスカノでよかったと心から思っています。

10周年おめでとうございます!

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