永続的なシフト、強弱の変化

レース運営にとって、永続的なシフトが続くことは悪夢の一つです。 監視艇は、コース全体を走り回り、また、風の情報を集めたり、レースエリアを何回も移動したりすることがあります。 最終的に、なんとか風が落ち着き、レースを開始できます。 

永続的なシフトは、通常、陸風がシーブリーズに変わることが原因で起きますが、その丘の天候的要因もあります。

岸寄りのレースで永続的なシフトの中での戦略を立てることは事実上不可能です。 天気予報がどんなに優れていても、いつ発生するかは正確にはわかりません。 唯一できることは、風をよく観察し、シフトが入ってくる最初のサインを気を付けてよく見て、予測することです。

実際のレースでは、紹介した1種類の風だけが吹くわけではなく、様々タイプを組み合わせたようになります。

強弱の変化

風速が2~3ノット上がること(プレッシャー、ブローが入る)で、パフォーマンスディンギーだったら艇のスピードがあがるし、既にディスプレイスメントスピードで走っているキールボートに対しても、タッキングアングルをより狭くするでしょう。 どちらも風上マークまで早く到達することができます。

軽風では、2ノット風速が違うだけで、著しくボートスピードが違いますが、中風域では、あまり大きな違いにならないこともあります。 しかし、基本的には、ブローは歓迎されます。

ウィンドブレーカー(風を遮る物)

プレッシャーがレースコース全体で一定であることはほとんどありません。 木や建物に囲まれた湖では、障害物のところに風のないエリアがあり、それらの間の風の通り道となっている場所に強いバンドが発生します。障害物がコースから遠ざかるほど、その影響は小さくなります。より大きなスケールでは、コースの風上に島があると、コースの片側により多くのプレッシャーができます。

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