肉だけのカレーを作った話

先日、合コンの次の日、昼時にまいばすけっとで豚肉が30パー引きだったのでとりあえず買った。

豚肉を焼いていて、冷蔵庫の中にカレー粉があるのを思い出し半ば衝動的に入れた、『ぶち込んだ』という表現の方が近いのかもしれない。
僕はカレー粉を『ぶち込んだ』という後悔と憎悪、そして少しやってやったぞという背徳感に心臓をやられそうになっていた。

そしてできる"具が肉のみのカレー"
一口食べてみる…


『おいしい』


もう一口食べてみる


『そんなに美味しくないかもしれない…』


そんな中、ふと昔の記憶がフラッシュバックした。


それは小学生の時、
林間学校でお泊まりの中、自分の班でカレーをそれぞれ作る。
俺らのグループは独創的なカレーを追い求めて
野菜が何一つ入っていない
野菜という概念を全て取っ払ったカレーのユートピア

"具が肉のみのカレー"

を実現してみせた。

なんて独創的なカレーを作ってしまったんだ俺らは…!
小学生ながらに尖った一面を見せてしまった小学生斎藤グループ。
そして独創的なカレーを口にする。

……。

そして15分後には、土下座をしながら他の班にカレーを分けてもらっている斎藤グループの姿が…!
中にはなぜかお腹が痛くなってトイレに走る少年Bの姿も…!
熱も通ってなかったか…!

そんなことを、ふと思い出した。

俺はあの時から何一つ成長していない。

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