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今日は鉄のフライパンで焙じ茶作り

35年愛用してる鉄のフライパンで今朝は緑茶を焙じてほうじ茶作り。結婚した時に求めた鉄のフライパンだ。5分くらいで出来上がる。なるべく焙じたてで頂きたいから、私は二握り分くらいを焙じる。7、8煎分かな。お茶は賞味期限過ぎてても大丈夫。焙じると新しい香ばしさがたってくる。始末の料理でもある。レシピというか、参考にしてるのは幼い頃の記憶。ゴールデンウィークの頃、父の実家に親戚が集まり畑で葉を摘み緑茶を作っていた。かまどに薪をくべ鉄の大鍋を熱してそこに摘みたての葉を入れる。田舎では釜炒り茶が普通だった。

私はガスコンロに鉄のフライパンをおき温める。フライパンの側面内側に指先をつける勇気は持てる程度の熱さまで。熱すぎると、お茶の葉を入れたらすぐに焦げてしまう。中火から弱火の間くらいにして、3分くらいしゃもじでパン底を手早く撫でるようにしてお茶の葉を動かす。父はかまどの前(というか後ろ側というか)に立ち、両手にうちわを持ってお茶の葉を掬っては大鍋に落とす、を繰り返した。鉄にいつまでもお茶が当たっていてはいけない。煙と香りがたってきたらほうじ茶は出来上がり。緑茶作りは、完成までにまだ何行程もあって、私たちはすっかり飽きてみかん畑でかくれんぼ。お茶の香りの中で遊んだ記憶が蘇る。

出来上がったほうじ茶は、紙の上で冷ます。冷めてから茶筒で保管する。ほうじ茶は、そのまま飲むのもいいけれど、干した野草と混ぜて飲むとまた美味しい。そうそう、節分を過ぎて少しづつ陽の力が強くなるとドクダミが芽を出してくる。見つけたら根っこごと抜いて植木鉢で育て、葉が出る毎に摘んで干しておくとワンちゃんおしっことかの心配のないドクダミ茶ができる。秋まで楽しめる。お花の時期はお酒につけてもいい。

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ほうじ茶がゆも大好き。この季節なら芹をぱらりと散らすと上等なお粥さん。お茶をガーゼの袋に包んで煮出し、お米と塩を入れて炊く。梅干しでも良い。私は、おにぎりの時に残る梅干しのたねを瓶に入れて取っておいて、それを入れることも多い。これまた始末の料理。炊いた後の梅干しの種は割って、仁をいただくのも子どもの頃から大好きでした。

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