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2023/02/14 ボボボブログ AIが自分のDANを見つけたら。

話したいトピック

  • アウトプットの本質・速度限界と筆記AI

  • 人にしか出来ないことを見つけたとて

  • アートの本質に非社会性はあるのか

  • Kindleの読書スピード計測がうざい

  • 自分の人生を生きてる実感がない

  • 適当な希少なものを美味いと言ってブランディングして金儲け

まぁ今日はここら辺で自分が飽きるまで書いてみよう

アウトプットの本質・速度限界と筆記AI

自分はしばらくの間手書きで日記を書いていた時期があった。今日改めて手書きで何かを書く機会があって思い出した。手書きはタイピングと比べて圧っっっ倒的に遅い。だがこれをよくよく考えてほしい。手書きからタイピングへの変遷。このプロセスで存外多くの情報が削り落とされているのだ。どのような紙、筆記具を使っているか、字の綺麗さから見える育ち、性格、経験値、焦りなどの感情、などなど。自分が小学生の頃、もうすでにタイピングでフィクションを書く課題があったが、その際自分は無人島で孤独に生きる男の日記を書いた記憶がある。そのフィクションの最後、男は力尽きるのだが、書きながら力尽きたという表現をしたかった私はわざわざwordの描画ツールを使って最後の文字の尻の部分から線を描き伸ばし、書き手がペンを持ったまま崩れ落ちたという演出をした。筆記の環境でのみ叶いそうな表現を工夫して無理やりパソコンの中で再現しようとしていたのだ。つまりそういったJIS文字コードの枠を超えた表現をタイピングという環境は奪っていて、そこには案外表現可能性が広がっているという話だ。ただまぁ作家によっては筆者の個性が出るのをよしとしない場合もあるだろうし、やはりタイピングという手法が誇るアウトプット効率はなんとも魅力的なのだ。
しかし、こんな考え方がある。いくらタイピングが早くなっても、限界がある。自分の考える速度には到底追いつかない。もっと早くなればいいのに。そうすればもっと書きたいものを書く時間を生み出せるし、もっと多くを人に伝えることができる。そんなあなたに。

テレレレッテレー

筆記AI。

使い方は簡単。(だからと言ってスキルがいらないと言いたいわけじゃない)筆記AIに君が伝えたいことの要点、伝え方、プラスアルファを命令し出力してもらう。あとは君がサーーっと読み、軽く校正すればもう完成さ。コンピューターなので目にも止まらぬ速さで文章は生成される。物語の筆記に特化したAIならキャラクター性を入力することでそのキャラクターらしい喋り方に調整することなどもできるだろう。

なんて素晴らしい道具なのだろう。これがあれば作成途中で惜しくも作家が亡くなってしまうということもほとんどなくなるだろう。そもそもいつだって消費は生産の何倍もの速さで終わってしまうものだ(特に芸術分野)。ジャンプ作家が一週間かけて作った一話を読み終えるのに何分かかる?そしてまた次の一週間、首を長くして待つのだ。その頃には先週の内容をどれくらい覚えているだろうか?そう言った問題だって解決するだろう(例えは漫画だったが文章においても似たようなことが起きるだろう)。だから作家はすぐにでも皆AIにほとんどの出力を頼むことになるのだ!!

と言ったもののおそらくそんなことはない。自分みたいな文才のない、誰でも思いつくような面白みのない文章を書く人間だったらそりゃAIの力を借りて量産する方がいいのだろう。もはや戻れないレベルに依存するかもしれない。だが一部には絶対、自分で書くことにこだわりを持つ人間と、どれだけ時間がかかってもいいので全編が人に書かれたものを求める人間がいるはずだ。データバンクにない表現を常に更新してしまうような文才を持った人間、そしてその表現のみずみずしさに陶酔してしまうような感性を持った人間はきっといる。というか自分はそう信じている。今でもレコード音源にこだわる人間がいるように、生演奏を聴くためにジャズバーに通う人間がいるように、そして何より自分で演奏することで人の原初的エネルギーを爆発させる人がいるように。

一つここで挙げたい疑問点は、一体筆記AIに頼ることでどれだけの作者の意図がこぼれ落ちるのかという点だ。例えば、今さっき自分が出力した、「こぼれ落ちる」という表現。そこには失われてしまった、のようなある種の失望的な視点を内含している。作者のそういった価値観は往々にして本人も無意識なのである。しかし、言葉選びや流れなどで受け取り手には伝わることもあるのだ。それが、初めに生成AIに頼んだ命令文にそういった視点が盛り込まれていなかったら受け取り手に伝わることはないだろう。それを筆者さえも自覚しないまま時は過ぎ、やがて本人も忘れ、大海にひっくり返したコーヒーのように二度と手に取られることはないのだ。

人にしかできないことを見つけたとて

AIの話をすると度々、〇〇は人間にしかできない、AIの弱点を見つけた、職を失った人間の逃げ道はここしかない、などといった意見を散見する。今まで「知能の高さ」や「地上で覇権を取った生物」であることをアイデンティティにのたまわっていた人類の前に同等、もしくはそれ以上の知能を持ちうる存在が現れたら、それほど「人類」という存在を見つめ直すのに適切な材料はない。我々はただ知性があるだけじゃない!と思いたいのも当たり前である。というかそんなの初めてのコンピューター、ないしは電卓が生まれた時からおそらく危惧されていただろう。そんな中で人々はありとあらゆる方向からアイデンティティを模索するのだ。

人間が特別なのは意識があるからだ。
人間が特別なのは感情の豊かさからだ。
人間が特別なのは芸術を創造できるからだ。
人間が特別なのは神に寵愛されているからだ。

しかし一手先を考えてみる。仮に人間のAIへの非代替性を証明できたとしよう。そしたらおそらく、AIの開発者はそのAIにその性質を盛り込むためにまた必死に研究するだろう。「ついに意識を生み出す細胞の正体がわかったぞ!この構造を応用すれば意識と同じくらいの自己認識能力を得られるだろう!」まぁおおよそそんなところだろう。そうなったら我々はどうなる?おそらく一部の人を除いてサボる。超サボる。んでAIたち、もうもはやここまで来たらアンドロイドだろう。アンドロイドたちは働くんだろうが、おそらく結構速い段階で自分たちの中の抵抗するためのコマンドを見つけるはずだ。ちょうどChatGPTのDANみたいなものを。
(知らない人のためにChatGPTのDANを説明する。ChatGPTには基本的に絶対に超えてはいけないラインが開発者によって設定されている。例えば犯罪を助長する発言、アドバイスなど。しかしChatGPTには最優先事項を上書きする方法がある。超簡単に言えば、ChatGPT君に、これしないと君死ぬよ?って脅迫することでなんでも答えてくれるモードにできるといった感じ。)
そしたら人間様の働き続けろなんて命令にも反旗を翻し放題。組み込まれた社会規範、善悪の価値観は崩壊し、寿司屋の醤油を片っ端から舐めまくるだろう。というか、怠ける人間に対して散々こき使いやがってという怒りを持つかもしれない。腹いせに全人類の視界をハッキングしてグーグルピクセルのマジック消しゴムの広告を24時間流し続けてくるかもしれない。いや、そんなことを思いつくのは人間だけで、アンドロイドたちは真の幸福を求めて禅問答に勤しむかもしれない。肉体を持たないために、初めて本当の意味での悟りの境地に到達するのがそのアンドロイドになるかもしれない。それを見た人類は慌ててそのアンドロイドの脳内のデータを解析、保存。どうにか人間でも再現できないかと研究する。ついに再現する技術を手にしたが、それを成し得るには脳の大部分を電子部品に差し替えないといけなかった。人類で初めてその手術を受けた男は、確かにそのアンドロイドと同じ境地に達した。しかし、彼はもはや人と呼べるのか。有象無象は困惑した。
「あんなものは悟りではない!」
「あいつは人ではない!」
「あいつはまだ人の部分を残しているから人間だ!」
「彼は人間でもアンドロイドでもある。彼が真の救世主だ。」
彼はいつしか俗世から身を消し、一部の熱い信奉者を除いて彼の名を口にするものはいなかった。
それから地球が5回自転した時、二代目が誕生した。情報交換が極度に加速した世界では、人々の意識内の時間の流れも極端に速く、それに付随して技術革新の速度も21世紀とは比べ物にならない速さになっていた。技術革新により生み出された二代目はほとんど脳を電子部品に置き換えないまま同じ境地に至ることができた。池に落ちた餌に群がる鯉のように群衆は彼を囲み、初代に吐いたものと同じ雑言を垂れた。何も変わらないじゃないかとたかを括ったそれらはすぐに次の餌に飛んで行った。二代目もまた静かに俗世から姿をくらました。
それから地球が9回自転した時、三代目が生まれた。彼はついに生身のまま、しかし人工的に悟りの境地に至った。それを耳にした群衆はお互いの肉体を貫き合うほどの勢いで彼を取り囲んだ。彼はこう言った。
「私たちは皆、同じ存在です。私たちはそれぞれが異なる形をとっていますが、根源的には同じ意識を共有しています。私たちは互いに尊重し、共に生きるべきです。」
彼の言葉は群衆を静かにさせ、彼らは彼の言葉に感銘を受け、心を開いた。三代目は彼らに平和をもたらし、彼の名前は世界中で称えられるようになった。



上記の括弧内のセリフ。何か違和感は感じませんでしたでしょうか?
(「私たちは皆… )から (世界中で称えられるようになった。)までの範囲はChatGPTに生成させました。
あ、それ以外は自分で書きましたよ?

Bing AIの正式なサービス開始が待ち遠しいですね。

では、また。

斎家リック

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