宗教の代わりに何をなすべきか?No.9 神は君の信仰なんか必要としない。

私達の住むこの銀河だけでも、数千億の恒星が存在すると言われている。その恒星の周りにどれほどの惑星が存在し、生命が生まれているか。そのような銀河系が、宇宙全体でどれほど存在するか、想像することも出来ない。
神が宇宙を創ったとか言うなら、宇宙の中に溢れる生命をも創ったのであろうし、無数の知的生命の生成、発展、消滅の様も数え切れないほど見ていることだろう。

そんな神に願って、ちっぽけな人間が何か拝んだとして、何になると言うのだろう。
愚かな人間が、どこかと争って、「敵を倒して下さい」とか拜むと、君の味方をしてくれるのか?神はそんな下らない争いに関わるほど暇でもないだろう。
「試験に受かりますように」と拝むと、何かしてくれるだろうか?神がそんな依怙贔屓などしてくれるわけが無い。
熱心に信心すれば何かしてくれるのか?神は君のそういう信心を必要とするほど困ってはいないだろう。それが神ではないのか?
これほど地球を破壊して生物を絶滅させている人類だけを神が護ってくれるのか?
寄付をすれば何かしてくれるのか?そんな賄賂のようなことで君だけ特別扱いしてくれるはずが無い。デカイ宮殿を建てても、立派な礼拝所を造っても、そもそも神はそんなものは、自分とは何も関係ないと言うだろう。

題目を唱えようが、神を讃えようが、お賽銭を出そうが、天変地異や大災害や戦争が無くなったことは無いし、人々から苦しみが無くなったことは無い。

「大金を寄付しなさい」とか「せっせと勧誘活動をしなさい」とか、「立派な宮殿を建てるために活動しなさい」とか、「政治権力を得て神の国を造りなさい」とか、「苦しみを乗り越えて神のために活動しなさい」などと喧伝するのは、全て詐欺師カルトの金儲けのための洗脳であり、広大無窮の宇宙とは何の関係も無い。

宇宙の根源となるような神が存在するかしないか、知りようもないが、そのようなことで空論を費やすのでなく、人間は与えられた条件のもとで、対象的世界へ働きかけ、認識を深め、それを変革し、自分たち自身を変革し、頭を使い、必死で考え、自分たちで状況を最適に切り開いていくしか無い。

はるか二千数百年前に、お釈迦様はそんなことを説いたようだが。昨今はインチキカルトがまん延し過ぎている。








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