【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと 14/30
そのあと、亮介さんは、なんでドバイにはインド人が多いのか、ドバイの人はどうやって恋愛するのか、などなど、アラビア人の生活習慣についての質問をくりかえした。外堀を埋めることにこだわった。なかなか核心に触れられなかった。
「それで亮介はなんで、ドバイにきたの?」
とあおいさんがきっかけを与えてくれた。
「おおん」
といったあと、亮介さんはジムビームをすこし飲んだ。
「留学が終わったら、ぼくと付き合ってくれないか?また一緒に住みたいんだ」
今度はあおいさんがジンバックをすこ