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あとがき

気持ちは鮮度が命。


こんにちは。
彩夏です。


今日はあとがきという形で、今の気持ちを残そうと思う。


ライラン最終日、6/3。
実は娘がアメリカに出発した日だった。


前日の6/2、関西は線状降水帯が発生して記録的な大雨。私の住まい付近も用水路から水が溢れて通行止めになったりと大変で。


最悪の場合を考えて、これ以上雨が続くなら、娘と荷物、共にどこかへ避難することまで考えていたのだけれど、出発当日は嘘のように雨も上がって旅立ち日和だった。


荷物も多いので、私とめがねさん、そして娘と羽田まで一緒に行き、羽田で娘とお別れした。


あれから1年。
娘には一度も会ってない。


毎日ずっと連絡は取っているけれど、手を握ることもできない1年は、慣れたと言ってもやっぱりどこか寂しい。


本当にこの1年色々あった。
記事として投稿するのは出来事が落ち着いた頃。
それだけを読むと理解力があって寛大な母親にうつるかもしれないけれど、実際の私はそこまで器が大きい訳ではない。


だって人間だもの。
離れていたって、娘に苛立つこともあるし、叱責することだってある。直接アメリカに行って、娘に怒鳴ってやろうって何度も思ったことがある。


娘は自分だけが辛くて寂しいみたいなことばかり言うけれど、日本で待っている親だって、ずっと辛いし寂しいんだよ。


本当は側に置いておきたいし、せめて会いたいと思えば会いに行ける場所でいて欲しい。


でも言えない。


娘に何度も言いそうになったけど、それを言ってしまったら、結局娘が余計に寂しい気持ちになるだろうから。


私はどんなに寂しくても日本にいることができる。慣れた場所にいて、近くに昔からの友人もいて、めがねさんもいる。


娘はいくら心許せる人が出来たとしても、アメリカの生活に慣れたとしても、安心できる日本から遠く離れた場所で頑張っている。
そう考えたら、泣き言ぐらい私が受け止めてあげればいいんだよね。


1年経った今も、羽田で娘が搭乗した飛行機が見えなくなるまで、フェンスに張り付いていた時のことを思い出す。こんなに視力はポンコツなのに、あの日は飛行機が米粒になってもちゃんと見えてたな。幻だったのかな。


毎日、空の飛行機雲を見て
「どこへ行く飛行機なんだろ」
そんなことを思う。


6月末、娘は日本に一時帰国をする。
また離ればなれになる時のことを考えると切なくなるけど、やっぱり会えるのは嬉しい。


帰ってきてる間は、自分の時間をすべて彼女に使おう。彼女は私以外に時間を使うだろうけど。


それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら

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