摘む男
やってみなくちゃわからないじゃない。
こんにちは。
彩夏です。
我が家には小さいけど庭がある。
それこそ結婚当初は何かと張り切ってたので、花盛りで賑やかな庭だった記憶がある。
でも私は飽き性。
庭の手入れもすぐに飽きてしまった。
現在、庭を華やかに演出してくれるのは、友人が株分けしてくれたセージと、花の名前は知らないけれど、毎年時期がくると手入れをしなくても勝手に咲いてくれる宿根の数種。
その他は雑草。
冬場は大人しくしているが、今は勢力を増してきて、庭を侵略し始めた。
これじゃいかんと、草抜きをするのだけれど、何に成長するのかわからない幼虫だとか、ミミズだとか、ゴロゴロ出てきて苦手な私は一々心臓がバクバクする。
そんな中、一本の枝みたいなものが土の中から出ていた。
「なんだこれ」
引っこ抜いてみると、アボカドの種が出てきた。
そういえば一度埋めてみた記憶がある。
芽が出たんだな…..
多分育たないだろうけど、もう一度土に埋めた。
そうか。
こんな庭でも育つのか。
めがねさんに言ってみた。
「ちょっと野菜とか育ててみるか」
めがねさんはこう答える。
「彩夏はね、そんなことしなくていいのよ。俺の用事が増えるだけやから」
はぁい。
画像は《日々ひみつ》さんからお借りしました。
それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら
66日ライラン/26th
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