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【儚幻】

目が覚めても

まだ、鮮明に焼き付いてる。

まだ、覚めたくなかった。

まだ、隣にいたかった…。











その人の意識化に入り込んだ瞬間

視界に入る前から

「あ…」と

感じ取れる程の

あの光と優に包まれた空気感と

周りとは明らかに違う

格別の心地よい声の深さ。








横顔から見える 優しさと愛嬌。

長い目の奥の悟りと深さと慈愛。

安心と静けさに溢れた表情。

繊細で流れるような無駄のない仕草。

全てを包み込む気配と度量の濃さ。

親近感と余裕が入り交じってる気高さ。

生活が写し出される
健康的な肉体美と流線美。











そのライブ会場は、
庭がとても広く 昔ながらの一軒家の平屋で、
通りすがりの人が
空気感だけでどんどん吸い寄せられ、
人や鳥たちも集まってくる。




ステージは
オープンキッチンで
そこの上に立って
ギターを弾きながら歌ってた。



衣装は、
素材とデザインが洗練された布を
ただ切って繋げただけの
とてもシンプルなものだったけど、
それが反って
健康的な輝きを引き立たせていた。









その歌声は、

心地よさ と 深さ。

浸透力 と 吸収力。

一体感 と 没入感。

深部 と 細部。

拡がり と 凝縮。



この時間が
永遠にも一瞬にも感じ取れる
時空の歪み。








話しをすると
親しみやすさと愛嬌があって
何の飾り気もなく
ユーモアと優しさに溢れ
思いっきり笑う。








全てのカテゴリから
魅力を集めたような人。











こんな人

惹かれないわけがない。













自然を極めた健康美。
しなやかで凛とした内面。
端正なのに愛嬌のある外側。



全てと繋がり
受け入れ
感謝し
信じ
委ね
信念

覚悟
を持ち
柔軟な
軸を内包して



ただただ

存在だけで

魅了する。







そうか…

私が目指したい

究極の「美しさ」は、

これだ。





だから、もう一度…

この目に焼き付けたい。

声が聞きたい。

意識に触れたい。










微睡むあの空間から

もう一度

あなたの意識が拡がっている

あの一瞬の感覚と意識が交わる

粒を掴みに…







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