花の兄

かそけき春はまだ 雲にかくれて輝夜
からめり、ならめかし竪琴の、姉妹が舞ひて
老木の笛が黄泉にしむ あとにちり花の朧や
ふけぬるは我が柔らかに、しいだくあの闇の

冬おろす鎌倉の甍に星つませ

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