あぶら照り

弥吾の山は
夏草 燃ゆるなり
石川の 境ノ内ゆ
子狐 ゆきゆかし 北須
恒河とあがれば
あれ うく月か
問へど応えぬ 山姥の 餓鬼の口ぞ 寂しきに
ぬばたまの 朔の夜にも
おどれや
釜に蓋

 

【旋頭歌】
 風やこゑ 雨うつ浪の 灯けし舟なべ
 誰やこゑ 風にゆらるは いくつとかぞへ


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