流蛍

ぬばたまの朔の底 きみ参られる、と
川の宮 ささ酒かぐらめ並ばぬままに
うつらこぐ舟のなみ 葦のうわかぜ
まなぶた流るる金色の 宇迦の社の狐火か 

つゆしぐれ波うちみなみのさめやまにかえる金烏も雲のなか

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