白鹿

ふるゆきわりの 石橋わたる逢瀬の峪
きみゆきし歌をのこさず、草子の上はいまだ白
つまよぶ声も、鈴の峰はるかに雲上厚き衣をかぶりて
幽き寺の、たれか、しんと皮をひびかしむ

塩ふぶきまかれて魚の棚も白

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