暮る秋

夢をおきわすれて柿が鳴るなり、と人はいふ
冴冴、うつつ踏む我れに、さはあらじ
さきゆく足跡の、超えん山はあといく峰々
絵にかいた路傍の草となろうや、石となろうや

さんだんの荒波すくふ神の灘ゆうつくれずむ月の島

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