はくろ

ひろげた扇に溜めしは、しらつゆぞ
わかれてふるる山の あをによし
土にこぼりて消えぬるこの命とて
いつにか、と 旅の道折りの野菊とならん

うちひしぐ涙とぬるる荒れぐもの巻かれてゆかん西のそら

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